ほくろとは
ほくろとは、皮膚の表面にメラニン色素を生成するメラノサイトが高密度で集まることで現れる良性腫瘍の一種です。
平らなものや隆起しているもの、大きなものや小さいものなど、ほくろの形・サイズは人によって異なります。
ほくろは良性腫瘍であるため、基本的に治療・除去する必要はありません。
しかし、見た目がイボや脂漏性角化症に似ているため、気付かずに放置してしまうと悪化や重症化につながるリスクがあります。
ほくろか否か、治療・除去が必要か適切に判断するためには医師による診察・診断が必要です。
ほくろの治療は外科手術もしくはレーザーによって行われます。基本的に保険適用外ですが、状態次第では保険適用となるケースもあります。
ほくろを除去する際の流れ
①診察
はじめに、医師がほくろの状態や大きさを確認して治療・除去の必要性を判断します。
治療・除去が適切と判断した場合は、外科手術と炭酸ガスレーザーのどちらが適応かを判断し、今後の流れやスケジュールなどを決定します。
なお、炭酸ガスレーザーを利用する場合は、ご希望があれば診察当日に施術することも可能です。
②麻酔
外科手術と炭酸ガスレーザー、いずれの施術方法を利用する場合でも、痛みを和らげるために局所麻酔を使用します。
痛みの感じ方には個人差があるため、局所麻酔だけでは不安な方や痛みに弱い方は、麻酔テープや麻酔クリームもご用意しているため、施術時にご相談ください。
③施術
炭酸ガスレーザーによる施術の場合は、レーザーをほくろにピンポイントで照射してほくろを形成する組織を瞬時に取り除きます。
一方で、外科手術の場合はハサミやメスを使用してほくろを除去します。
なお、施術時にできた傷口は縫合するため、抜糸のために通院が必要です。
④経過
施術後は1週間ほどご自宅で軟膏を塗っていただき、2週間後に経過観察のために一度来院していただきます。
治療後の赤みや腫れには個人差がありますが、1〜3ヶ月程度で落ち着く傾向にあります。
ほくろの治療方法
炭酸ガスレーザー
当院では、炭化しにくく、周辺組織への影響が少ない『GUNZE MEDICAL』のCO2(炭酸ガス)レーザーシステム『UAL3000DP』を使用しています。
炭酸ガスレーザーによる治療は傷跡が目立ちにくく、キレイな仕上がりになることが特徴です。
施術時の痛みはほとんどなく、施術も5分〜30分程度で完了するケースが多いです。
通常は1回の施術でほくろを除去しますが、色素が強い場合は複数回に分けて治療を行います。
複数回に分けることで治療箇所がくぼみにくくなるため、治療後の仕上がりもキレイです。
施術後は患部に軟膏を塗ってテープで保護します。洗顔や入浴は施術当日から、お化粧は翌日から可能です
炭酸ガスレーザーによる治療のリスク・副作用
炭酸ガスレーザーのリスク・副作用は以下の通りです。
- 照射後、一時的にかさぶたが形成される場合がある
- 色素沈着や赤みが発生する場合がある
- 照射箇所が凹んで、施術の形跡や傷跡が残る場合がある
ほくろが除去された部分にかさぶたが形成されることがありますが、1〜2週間程度で自然に脱落するため、無理にはがさないようにしてください。
外科手術
外科手術は、ほくろが悪性と疑われる場合やほくろの色素が濃くてサイズが大きい場合、完全にほくろを除去したい場合などに用いられる治療方法です。
外科手術を行う場合は事前に血液検査が必要になりますが、局所麻酔を使用するため、日帰りで手術を行うことが可能です。
手術当日は患部をガーゼで保護するため、翌日ご来院いただくまでは外れないように注意してください。
経過に問題が見られない場合は、1週間後に抜糸を行います。
手術当日は運動や飲酒、入浴や患部のお化粧はできませんが、水がかからないのであればシャワーは使用できるため、注意しながらご利用ください。
なお、外科手術は手術痕が残りますが、1年程度で目立たなくなります。
料金表はこちらからご確認ください。