首のシワを改善するには?原因や対策、ヒアルロン酸による効果を解説

顔のお手入れはしっかりしていても、ふと鏡を見たときに「首のシワが気になる」と感じたことはありませんか?
首元は年齢が出やすいパーツの一つでありながら、スキンケアが後回しになりがちな部位でもあります。
乾燥や姿勢のクセ、加齢による変化など、さまざまな要因が重なってシワができると考えられており、日常のちょっとした意識がその予防や緩和につながることもあります。
そこで、本記事では、首のシワの主な原因や、セルフケアのポイント、そしてヒアルロン酸による施術について、やさしく解説していきます。
首のシワが生じる原因

そもそも首のシワは何が原因で生じてしまうのでしょうか。
まずは、首のシワができてしまう主な原因について、詳しく解説していきます。
急激な体重の減少
首のシワが生じる原因として、まず挙げられるのが急激な体重の減少です。
急に痩せると皮膚がその変化についていけず、たるみやシワとして残ってしまうことがあります。
首元は皮膚が薄く、皮下脂肪も少ないため、体重の変化がダイレクトに表れやすい部位とされています。
実際に、短期間で大幅に減量した後「顔まわりはすっきりしたけれど、首のシワが気になるようになった」と感じる方も少なくありません。
急激な体重減少に伴う首のシワは、皮膚が急にしぼんだような印象になり、年齢以上に老けて見えてしまうこともあります。
体重管理はもちろん大切ですが、ゆるやかなペースで行ったり、肌の保湿・マッサージを併用したりすれば、首まわりの印象をやさしく保つことが可能です。
加齢に伴うたるみ
首のシワは加齢に伴って生じやすい傾向にあります。
加齢によって皮膚のコラーゲンやエラスチンが減少し、ハリや弾力が失われることで、首元の皮膚がたるみやすくなります。
その結果、縦ジワ・横ジワといった形でラインが刻まれやすくなるのです。
「顔はメイクでカバーできても、首元の印象だけが気になってしまう」と感じる方もいるのではないでしょうか。
加齢による変化は止められないものの、保湿やUVケアなどの積み重ねで、首の皮膚にやさしくアプローチしていくことは可能です。
生活習慣
首のシワが生じる原因として、普段の生活習慣が影響していることがあります。
スマートフォンやパソコンを長時間見ていると、うつむいた姿勢が続きやすくなります。うつむいた姿勢で首に負担がかかり、同じ部分にシワが刻まれてしまうことがあるのです。
ほかにも、枕の高さが合っていなかったり、デスクワーク中の姿勢が悪かったりすることなども、首に余計な力が加わる原因となります。
「首のラインに沿って、うっすらと横ジワが定着してきた」と感じる方は、日頃の姿勢に目を向けてみると改善のヒントが見つかるかもしれません。
広頸筋の影響
「広頸筋(こうけいきん)」と呼ばれる表情筋の影響によって、首に縦のスジが生じる場合があります。
広頸筋は首の皮膚のすぐ下にある筋肉であり、発達することで縦のスジが強調されてしまうのが特徴です。
例えば、「首を上に突き出したときに、縦にスジが浮き出るようになった」と感じる場合は、広頸筋の影響を受けている可能性があります。特に、痩せている方ほど縦スジが目立ちやすいといった傾向もあります。
広頸筋による縦スジは厳密にはシワではないものの、気になる方にとっては厄介な存在かもしれません。
乾燥
首のシワとなる原因に、乾燥が挙げられます。首元は皮脂腺が少なく、水分を保つ力が弱い部位とされており、乾燥による小ジワが現れやすい場所です。
さらに、顔に比べてスキンケアが後回しになりがちなので、知らず知らずのうちに乾燥が進んでしまっていることも少なくありません。
「冬になると首のシワが濃くなる気がする」という方は、空気の乾燥が肌に影響している可能性があります。
日常の保湿ケアに首元も取り入れるだけで、肌のうるおいが保たれ、やわらかな印象につながることがあります。
首のシワが生じた際の対策

首のシワが気になってきた場合、具体的にどのような対策を取り入れればいいのでしょうか。
ここからは、首のシワが生じた際の対策を詳しく解説していきます。
保湿する
首のシワが気になりはじめたら、まず取り入れたいのが丁寧な保湿ケアです。首元は乾燥しやすい部位のため、うるおいが不足するとシワが目立ちやすくなります。
肌にしっかりとうるおいを与えることで、シワの溝がやわらぎ、見た目の印象がやさしくなる場合があります。
顔に使っている化粧水や乳液、クリームをそのまま首まで伸ばすだけでも、毎日の保湿習慣として有効です。
なお、首のシワ対策として高価なスキンケアを使う必要はありません。忘れずに毎日ケアすることがなによりも大切です。
紫外線対策をする
首のシワ対策として、ぜひ取り入れたいのが紫外線対策です。紫外線は肌のハリや弾力を支える成分に影響を与えるとされており、日々の蓄積が首元のたるみやシワにつながることもあります。
顔には日焼け止めを塗っていても、首までは塗り忘れてしまう方も少なくありません。「顔は白いのに首だけ焼けてしまった」という経験、思い当たる方もいるのではないでしょうか。
外出時は、顔だけでなく首元までしっかり日焼け止めを塗ることを習慣にしましょう。ストールや日傘などを活用するのもおすすめです。
紫外線対策は季節を問わず必要なケアであるため、夏以外のシーズンも積極的に紫外線対策は取り入れていきましょう。
枕の高さを見直す
首のシワ対策として挙げられるのが、枕の高さを見直すことです。
高すぎる枕を使っていると、寝ている間に首が折れ曲がったような姿勢になり、横ジワが深く刻まれやすくなるといわれています。
毎晩何時間も同じ体勢で過ごす睡眠中の影響は大きく、長年の習慣がシワの定着につながってしまう可能性もあるのです。
特に、朝起きたときに首元にくっきり跡がついている方は、枕の高さや柔らかさを見直すサインかもしれません。
理想は、首の自然なカーブを保てるような低めの枕や、やわらかすぎない素材を選ぶことです。
首への負担を少なくすることで、シワを予防しやすい環境が整うでしょう。
クリーム・オイルを使ったマッサージ
首のシワが気になるときは、クリームやオイルを使ったやさしいマッサージを日々のケアに取り入れてみましょう。
マッサージによって肌の血行が促され、肌の巡りを整えるサポートになることがあります。
ただし、乾いた状態でこすってしまうと摩擦が肌への負担になるため、クリームやオイルで滑りをよくするのがポイントです。
マッサージを継続すれば、肌のやわらかさやなめらかさが感じられるようになることもあります。
無理のない範囲で、気持ちよくケアできる方法を取り入れて、首回りの肌をいたわっていきましょう。
美容医療を受ける
首のシワ対策として、美容医療の選択肢があります。クリニックに相談してみると、ヒアルロン酸注射など、首のシワ対策に使われる治療方法が提案されることもあります。
美容医療の場合、医師の診断のもと、皮膚の状態やシワの深さに合わせてアプローチできるのが特徴です。
「保湿やマッサージでは物足りない」「早く変化を感じたい」という方が医師と相談しながら施術を検討するケースもあります。
ただし、美容医療はあくまで医療行為の一つであるため、効果やリスク、必要なケアについて医師から丁寧に説明を受けたうえで、自分に合った方法を選ぶことが大切です。
首のシワをケアするうえでNGな行為

首のシワを改善しようと、自己判断でケアをする方は少なくありません。しかし、自己流でケアをすると、思いがけず首のシワを深刻化させてしまう可能性があります。
ここからは、首のシワをケアするにあたって、避けるべきNG行為を解説していくため、参考にしてみてください。
顔・首のトレーニング
首のシワを改善するにあたって、まず避けたいのが顔と首の自己流トレーニングです。
首のシワが気になると、「顔や首の筋肉を鍛えればいいかも」と思う方もいるかもしれません。しかし、誤ったやり方を続けると、かえって首のシワを深めてしまうことがあるといわれています。
特に、首の皮膚はとても薄くて繊細なため、大きく動かすことで皮膚が引っ張られ、負担がかかるケースも少なくありません。
実際、「うがいのように上を向いて首を伸ばす運動を続けたら、かえってシワが定着してしまった気がする」という経験をしたことがある方もいるものです。
筋肉部分のケアやトレーニングは専門的な知識が必要なこともあるため、自己流で行うのは好ましくありません。なるべく、専門家のアドバイスを受けながら取り入れるのが安心でしょう。
強めのマッサージ
首に対する強めのマッサージは、かえってシワの原因になってしまうことがあります。
摩擦や圧が強すぎると、皮膚を守るバリア機能を損ねたり、弾力のもととなる組織にダメージを与えたりする可能性があるためです。
特に、首の皮膚はデリケートで、ちょっとした刺激でも赤みが出やすい部位といえます。気になるシワを「なんとかしよう」と力任せにこすったり引っ張ったりしてしまうと、逆に肌を傷めてしまうリスクがあります。
マッサージはあくまでもやさしく行うことが基本です。オイルやクリームで滑りを良くし、手のひらで軽くなでる程度の力加減で継続してみてはいかがでしょうか。
首のシワをヒアルロン酸注射で改善するメリット

首のシワにおける改善方法は、セルフケアのほか美容医療のヒアルロン酸注射といった選択肢があります。
ここからは、ヒアルロン酸注射で首のシワを改善するメリットについて見ていきましょう。
施術時間が比較的短い
ヒアルロン酸注射のメリットの一つに、施術時間が比較的短いという点があります。
首のシワ対策として行われる場合も、診察やカウンセリングを含めても、短時間で完了するケースが多く忙しい方でも取り入れやすいとされています。
「子どもを預けている合間に施術を済ませたい」「仕事の合間に通いたい」という方にとっても、スケジュールを組みやすいのが特徴です。
ただし、施術内容や範囲によって所要時間は異なるため、事前にクリニックで確認することが大切です。
ダウンタイムが少ない
ヒアルロン酸注射は、比較的ダウンタイムが少ないとされる点がメリットです。
皮膚を切開する手術と異なり、注射によって行う施術のため、赤みや腫れなどが出た場合でも軽度で済むことが多いとされています。
体質や部位によって個人差はあるものの、数日で落ち着くケースが多く、仕事や日常生活への影響が少ないのが特徴です。
実際、施術の翌日に通常通り仕事に行けるケースや、症状があっても軽めのメイクで隠せる場合もあります。
ただ、まったく症状が出ないとは限らないため、施術後の過ごし方や注意点について医師と確認しておくことが大切です。
シワ以外のお悩みも同時に改善できる場合がある
ヒアルロン酸注射は、首のシワ以外の見た目の印象にもアプローチできる可能性があるという点も魅力の一つです。
例えば、肌のボリューム不足に対して、ヒアルロン酸でふっくらとした印象を与えるようなアプローチができる場合があります。
首元にハリが出ることで、全体的に若々しい印象につながる場合もあり、シワだけでなく肌の質感やボリューム感にも着目したケアができる可能性もあります。
効果の現れ方には個人差があるものの、複数の悩みに対して一度にアプローチできる場合がある点は、ヒアルロン酸の心強いポイントといえるでしょう。
美容医療を受けたことがわかりにくい
ヒアルロン酸による施術は、自然な変化を得られやすく、美容医療を受けたことが目立ちにくいという特徴があります。
メスを用いる美容医療と比べ、ヒアルロン酸注射は極端に印象が変わるわけではありません。
自分自身にしかわからないような、さりげない変化を感じられる仕上がりを目指す方にとっては、魅力的な施術でしょう。
ただ、ヒアルロン酸注射は、注入量や施術部位などによって仕上がりが異なります。事前のカウンセリングで、自然な仕上がりを希望することをしっかり伝えるとよいでしょう。
まとめ
本記事では、首のシワに悩む方へ向けて、原因や対策、NG行為などについて解説しました。
首のシワは、年齢だけでなく生活習慣や乾燥、姿勢など、さまざまな要因によって少しずつ現れてくるものです。顔に比べてケアを忘れがちな首元ですが、日頃の保湿や紫外線対策、寝具の見直しなど、ちょっとした心がけで状態を整えることができます。
また、セルフケアだけでは変化を感じにくい場合は、ヒアルロン酸による美容医療を検討するのも一つの方法です。施術時間が短く、ダウンタイムも比較的少ないため、日常生活に大きな負担をかけずに取り入れやすいというメリットがあります。
みずき皮膚科クリニックでは、首のシワに悩む方へ向けたヒアルロン酸注射を行っています。
セルフケアだけでは変化を感じにくい、と悩んでいる方は、ぜひ一度当院までお問い合わせください。