ボトックスとレーザー治療を受ける間隔は?併用治療についても紹介

小顔や汗の緩和が期待できるボトックス注射と、シミやあざなどを治療できるレーザー治療を同時期に受けたいと思う方は少なくありません。
異なる2つの施術は、お互いの治療時に影響を与えることはあるのでしょうか?
この記事では、ボトックス注射とレーザー治療を受ける間隔について紹介します。
美容皮膚科で悩みを一気に解決したい方、イベントに向けて同時施術を考えている方は、ぜひご覧ください。
ボトックスとレーザーの施術間隔はどれくらい空けるべき?

ボトックスとレーザー治療を受ける際に悩ましいのが「どのくらい間を空ければいいのか」という点です。
施術のタイミングを誤ると、思うような効果が得られないばかりか、肌への刺激が重なって負担になることもあります。
まずは、効果的に施術を受けるための間隔の目安や注意点を詳しく解説します。
ボトックス注射のあとにレーザーを受ける目安
ボトックス注射を受けたあとにレーザー治療を考えている場合、1週間程度は間隔を空けるのが一般的です。
注射直後は肌が敏感になっており、腫れや赤みが出やすいため、レーザーを照射すると肌に過度な刺激を与えてしまう可能性があります。
とくに、額や眉間など皮膚が薄くて動きやすい部位では、ボトックスの効果が安定するまでに数日を要するため、焦って次の施術を行うのはおすすめできません。
クリニックによっては、2週間ほど様子を見てからレーザー治療を受けることを推奨している場合もあります。
レーザー治療のあとにボトックスを打つ場合は?
反対に、先にレーザー治療を行ってからボトックス注射をする場合も、3日〜1週間は間隔を空けるのが目安です。
レーザー後の肌は見た目にわからなくても軽い炎症状態になっており、冷却や保湿などのケアが必要な時期です。
この間に注射をしてしまうと、赤みや内出血のリスクが高まるだけでなく、薬剤が広がりやすくなるため、想定外の副作用が出てしまうおそれもあります。
とくに初めての施術で不安がある場合は、肌の回復を優先してから次の施術に進む方がよいでしょう。
ピーリングや光治療との併用も注意が必要
レーザーだけでなく、ピーリングやIPL光治療などの施術も、肌に一時的な負担をかけるという点では同じです。
これらの施術後すぐにボトックス注射を打つのは避けた方が無難です。
ボトックスは、筋肉の動きをコントロールするものなので、極端に敏感な肌状態で注射すると、思わぬ炎症や仕上がりの違和感につながることがあります。
ピーリング後は特に肌が薄くなっているため、1〜2週間はあけるのが理想です。
スケジューリングのコツ
施術の順番や間隔に迷ったら、まずは以下の点を意識してスケジュールを立てましょう。
- 肌に負担がかかる施術は、間隔を1〜2週間空ける
- 初回は日数に余裕を持たせて経過を観察する
- 赤みや腫れが残っている間は次の施術を控える
- イベント前に受ける場合は、少なくとも3〜4週間前までに完了しておく
施術ごとに異なる作用があるからこそ、「間を空けること」自体が成功の鍵になります。
慌てず、肌の調子を見ながら余裕を持って進めることが、美容効果をしっかりと引き出すポイントです。
同時に受けてもいいの?ボトックスとレーザーの併用可否と注意点

「ボトックスとレーザーを同じ日に受けたい」という声は少なくありません。
美容医療に慣れている方ほど、効率よく肌のケアを進めたいと考えるものです。
しかし、それぞれの施術が持つ特徴や作用を理解せずに併用すると、肌に思わぬ負担をかけてしまうこともあります。
ここでは、併用できるかどうかの判断基準や注意点について詳しく解説します。
ボトックス注射とレーザーを同日に受けるのは基本的に避けるべき
結論からいうと、同じ日にボトックス注射とレーザーを併用するのは、あまり推奨されていません。
その理由は、どちらの施術も肌に一定の刺激や変化をもたらすためです。
たとえばボトックスは、筋肉の動きを抑える目的で皮膚の下に注射します。
一方でレーザーは、肌の表面から光を当ててシミや赤みなどを改善します。
これらを同日に行うと、注射した部位がレーザーの熱で刺激され、内出血や炎症を引き起こす恐れがあります。
また、ボトックスの薬剤がまだ皮膚内で定着していないうちにレーザーを当てると、効果が薄れてしまう可能性もあります。
とくに目元や額など、繊細な部位では注意が必要です。
状況によっては「同日OK」なケースもある
とはいえ、すべての併用がNGというわけではありません。
たとえば、ボトックスとレーザーの施術部位が大きく異なる場合や、レーザーの種類が低刺激である場合は、同日に受けられることもあります。
たとえば、ボトックスを額に打ち、レーザーを頬のしみ取りに使う場合などは、部位が離れているため問題にならないケースもあります。
ただし、この判断は必ず医師に相談して決める必要があります。
個人の肌質や体調によって施術のタイミングは変わってくるからです。
また、最近ではレーザーの出力を抑えた「マイルド系」の美肌治療も増えてきており、施術内容次第では併用可能なメニューを提案してくれるクリニックもあります。
ボトックス→レーザーの順で受ける際の注意点
同じ日に施術を受ける場合は、「ボトックス注射のあとにレーザーを行う」という順番は避けたほうがよいとされています。
というのも、ボトックスは注射後しばらくのあいだ、肌の内部でゆっくりと効果を発揮し始めます。
このタイミングで外側から熱や光を加えると、薬剤の働きに影響が出る可能性があるのです。
どうしても同日に受けたい場合は、レーザーを先に、ボトックスを後に行うのが望ましい流れといえるでしょう。
なお、施術後の洗顔・メイク・マッサージなどにも制限があるため、生活に支障が出ないよう、事前にしっかりスケジュールを立てておくことが重要です。
併用を検討する際は「目的別」のプランニングを
美肌治療は「とにかく早くきれいにしたい」と思いがちですが、焦って複数の施術を詰め込みすぎると、かえって逆効果になることもあります。
肌の改善には時間が必要です。
ボトックスで表情を整えた後に、レーザーで色むらをケアするなど、段階的なアプローチの方が負担が少なく、仕上がりも自然になります。
併用を希望する場合は、最終的にどうなりたいかという「目的」を医師と共有し、そのゴールに向けて一緒に施術プランを立てることが重要です。
施術スケジュールの立て方|目的別・時期別の最適プラン

美容施術を受ける際、「何をいつやるか」というスケジュール管理はとても重要です。
とくにボトックス注射やレーザー治療は、効果が現れるまでに時間がかかったり、次の施術までに一定の間隔が必要だったりするため、計画的に進めることが満足度につながります。
イベント前は「逆算」で余裕を持った計画を
結婚式や写真撮影など、特別なイベントに向けて施術を検討する方は少なくありません。
このような場合は、「いつまでに仕上げたいか」を基準にして、逆算でスケジュールを立てることが基本となります。
たとえば、ボトックスで自然な表情を整えたいと考えるなら、イベントの1か月前には注射を終えておくのが理想的です。
というのも、ボトックスは即効性があるわけではなく、注射後1〜2週間かけて徐々に効果があらわれる仕組みです。
必要に応じて再調整の注入ができるよう、余裕をもったスケジュールにしておいた方が安心でしょう。
レーザー治療も、施術後に赤みやかさぶたが生じることがあるため、こちらも2〜3週間前までに受けておくのがベストです。
肌質改善が目的なら、月1〜2回のペースが◎
「肌を根本的にきれいにしたい」「毛穴やくすみを改善したい」といった長期的な目的の場合は、定期的なケアをゆるやかに続けるスタイルがおすすめです。
このようなケースでは、レーザーやピーリングは月に1回〜2回、ボトックスは3〜4か月ごとが目安になります。
急いで詰め込むのではなく、肌が回復する期間を見ながら少しずつ整えていく方が効果が定着しやすく、肌への負担も少なくなります。
季節によって適した治療が変わることも
意外と見落としがちなのが、季節ごとの肌状態と施術の相性です。
たとえば、夏は紫外線の影響で肌が刺激に敏感になりやすく、レーザー後の赤みが長引く可能性があります。
このため、ピーリングやレーザーは紫外線が少ない秋〜冬に始める方が安心です。
一方で、ボトックスは季節を問わず受けられる施術なので、「汗が気になる夏だけボトックスで汗腺をブロックする」といった応用的な使い方もあります。
自分に合った「無理のないペース」を見つけよう
何より大切なのは、ライフスタイルや肌の状態に合わせた「無理のないペース」を見つけることです。
週末しか時間が取れない人、仕事の関係で腫れや赤みを避けたい人など、条件はさまざま。
そのため、医師と相談しながら、施術間隔を柔軟に調整できるプランを組んでいくことが、長続きする美容ケアのコツといえます。
迷ったら医師に相談!肌に合った治療選びのコツと注意点

ボトックス注射やレーザー、ピーリングなど、美容医療にはたくさんの選択肢があります。
しかし、「自分に合う施術がわからない」「複数の治療をどう組み合わせたらいいのか迷う」という声も少なくありません。
そんなときこそ、信頼できる医師に相談しながら、無理のない美容計画を立てることが大切です。
「見た目の悩み」と「肌の状態」は違うこともある
「目元のシワが気になる」「肌がくすんで見える」など、見た目の悩みはわかりやすいものですが、その原因は人によって異なります。
たとえば、同じように目元が気になる方でも、原因が筋肉の動きなのか、皮膚のたるみや乾燥なのかで、適した施術は変わってきます。
このように、自分の「見た目の変化」と「肌のコンディション」が一致しないこともあるため、まずはプロに見てもらうことが第一歩です。
症状だけで判断せず、「なぜそうなっているのか」を明らかにすることで、納得感のある治療が受けられます。
組み合わせ治療は、順番と間隔がカギ
最近では、ボトックスとレーザーを組み合わせて受ける方も増えています。
たとえば、ボトックスで表情の動きをコントロールしつつ、レーザーで肌のハリや透明感をアップさせるというスタイルです。
ただし、これらを同時に行うと刺激が強くなったり、ダウンタイムが重なってしまうこともあるため注意が必要です。
組み合わせ治療を受けるときは、施術の順番や間隔に配慮した計画を立てましょう。
具体的には、ボトックスを先に受けてから、2週間以上あけてレーザー治療を行うのが基本とされています。
そのほうが肌の状態を安定させやすく、効果の重なりもわかりやすくなります。
医師とのカウンセリングで安心感が生まれる
美容施術に不安を感じるときは、カウンセリングの段階でしっかりと話をすることが何より大切です。
たとえば、「こんな施術は初めて」「仕事の都合で赤みが出るのは避けたい」「家族にばれたくない」といったことも、医師に遠慮なく伝えてみてください。
そうすることで、施術方法の選択やタイミングの提案も、より自分に合ったものになります。
とくに初心者の場合は、「何を選べばいいかわからない」という状態からスタートすることが多いもの。
そのため、施術の効果だけでなく、リスクや回復までの過ごし方も一緒に説明してくれるクリニックを選ぶと安心です。
まとめ
ボトックスは、しわや表情の印象を整えるうえで心強い選択肢ですが、量や間隔を間違えると「効きすぎ」「不自然」といった悩みにもつながります。
大切なのは、自分の理想と肌の状態を照らし合わせ、無理のないペースで向き合っていくことです。
もしも違和感を感じたとしても、適切なケアや医師との相談によって、自然な仕上がりに戻すことは十分可能です。
過度に怖がる必要はありません。
みずき皮膚科クリニックでは、注入後のフォローにも力を入れており、「なんとなく不安」「もっと自然な仕上がりにしたい」といった悩みにも丁寧に対応しています。
初めての方も、経験者の方も、安心して相談できる環境が整っているので、気になる方はぜひ一度カウンセリングを受けてみてください。