顔のたるみに即効性のある改善法は?セルフケアと美容医療を徹底比較

顔のたるみは、見た目年齢を大きく左右する深刻な悩みです。
「写真うつりを良くしたい」「久々に友達と会う予定がある」などの事情で、即効性のあるたるみ改善法を探している方もいるのではないでしょうか。
この記事では、たるみ改善方法をセルフケアから美容医療による方法まで幅広く解説します。
すぐにたるみを改善させたいと考えている方は、ぜひご覧ください。
即効性のあるたるみ対策で気をつけたいこと

顔のたるみを即効性のある方法で改善できるのは魅力的ですが、いくつか気をつけなければいけないポイントがあります。
たるみを即効で改善させるうえで注意すべきことを、以下で詳しく解説します。
根本的なたるみの改善はできない
即効性のあるたるみ対策はいくつかありますが、たるみを根本的に改善させることはできません。
たるみは肌表面だけの問題ではなく、構造的な変化が原因だからです。
肌の表面だけのアプローチでは、一時的なたるみ改善はできても、根本的な解決は難しいのが現実です。
ただし、日頃のスキンケアや生活習慣の見直しで、たるみの進行を遅らせたりたるみが悪化しないように予防したりすることは可能です。
もし、たるみを根本的に解決したい場合は、美容皮膚科のたるみ治療を受けるのも一つの方法です。
たるみが起こる原因を理解する
顔のたるみが起こる原因は、以下のとおりです。
加齢によるコラーゲン減少 | 加齢によって肌のハリを支えるコラーゲンやエラスチンが減少 |
紫外線(UVA波) | 紫外線(UVA波)が窓を通過して肌の奥まで届き、肌にあるコラーゲンやエラスチンを破壊する |
表情筋の衰え | 皮膚や脂肪を支える筋肉が加齢や無表情などで衰えて、フェイスラインがゆるむ |
肌の乾燥 | 乾燥で肌のバリア機能が低下し、真皮にあるコラーゲンが減少する |
骨の萎縮 | 土台である顔の骨が加齢で痩せてしまい、上にある皮膚があまって垂れ下がる |
上表のように、顔のたるみはさまざまな要因が組み合わさって起こります。
原因をしっかりと把握したうえで、紫外線対策や肌の保湿などのたるみ対策を行っていくのが大切です。
フェイスラインのリフトアップは一時的
たるみの根本的な改善は難しいものの、マッサージなどのセルフケアで一時的なリフトアップは可能です。
ただし、あくまで効果は一時的な点に注意が必要です。
単純に、顔がむくんでフェイスラインがぼやけている場合は、リンパマッサージで余分な水分や老廃物を流せば、すっきりした見た目にできます。
また、メイクで顔に陰影をつけて、たるみを視覚的にカバーすることもできます。
写真撮影や人に会う予定があるなど、一時的でも顔のたるみを改善させたい場合は、自分でできるマッサージやメイクで対策するのがおすすめです。
セルフケアで即効性のあるたるみ改善法

自宅で手軽にできる即効性のあるたるみ改善を以下で紹介します。
継続すれば、たるみの予防にもつながるため、日々の習慣として取り入れるのがおすすめです。
たるみの根本的な改善はできませんが、外出前や大事な写真を撮る日など、コンディションを整えるためのケアとして実践しましょう。
マッサージでむくみ改善
顔のたるみを即効で改善させたい、と感じたときに効果的なのがマッサージです。
とくに、前日に塩分の多い食事をとったり、睡眠不足だったりすると、顔に余分な水分がたまってむくみやすくなります。
マッサージで顔のむくみを解消すれば、フェイスラインをすっきりとした印象にできます。
むくみ解消に効果的なマッサージは、以下のとおりです。
- アゴ下から耳の下をやさしくなでる
- 頬の中央からこめかみに向かってなでる
- こめかみから耳の後、首元まで流す
- 鎖骨のくぼみをやさしく押す
強い力でこすると、肌への摩擦が刺激となり、逆効果になる可能性があります。
すべりを良くするクリームやオイルを使い、心地よいと感じる圧で行いましょう。
表情筋エクササイズでフェイスライン引き締め
普段あまり使わない表情筋を動かすエクササイズは、フェイスラインの引き締めに役立ちます。
他の筋肉と同様、顔の筋肉も使わないと衰えてしまいますが、トレーニングである程度鍛えられます。
「あ、い、う、え、お」とはっきりと発声すれば、顔全体の筋力トレーニングに効果的です。
即効性としては、一時的にキュッと引き締まった感覚を得られる可能性があります。
また、表情筋エクササイズを日常的に行えば、たるみの予防にもつながります。
メイクでたるみをカバー
今すぐにたるみを目立たなくしたいという場合には、メイクも即効性のある方法です。
メイクのテクニックを駆使すれば、影になっている部分を光で飛ばして、たるみを視覚的にカバーできます。
ほうれい線などの影の部分に明るめのコンシーラーを細く入れてなじませると、影が目立たなくなりふっくらとした印象になります。
逆に、フェイスラインにはシェーディングを入れて影を作れば、引き締まった顔の演出が可能です。
チークを頬骨の高い位置にいれると、顔全体がリフトアップして見える効果も期待できます。
リフトアップ効果のある美顔器・スキンケアを活用
毎日のスキンケアに、リフトアップ効果が期待できるアイテムを取り入れるのも有効な方法です。
ハリや弾力にアプローチする成分が配合されたスキンケアや、物理的に肌を引き締める機能を持つ美顔器を活用すれば、セルフケアの効果をより高められます。
スキンケアでは、以下の成分が配合された化粧品がおすすめです。
- レチノール、ビタミンC誘導体…コラーゲンの生成をサポートする
- セラミド、ヒアルロン酸…肌に潤いを与えて乾燥を防ぐ
一方で、リフトアップ効果のある美顔器には、以下の種類があります。
- EMS(筋電気刺激)タイプ…表情筋にアプローチして肌を引き締める
- RF(ラジオ波)タイプ…肌の深部を温めて引き締める
美顔器は、使用直後に一時的な引き締まりやハリ感を実感しやすいため、即効性を求める方にも向いています。
ただし、効果を持続させるには継続的な使用が必要です。
より即効性を求めるなら美容医療によるたるみ治療

セルフケアにより、ある程度の即効性のあるたるみ対策はできますが、限界があるのも事実です。
たるみの原因である肌深部の構造変化に直接アプローチできる美容医療は、より早くかつ確かな効果を実感したい方にとって有効な選択肢です。
近年では『切らないたるみ治療』が主流となっており、ダウンタイム(施術後の回復期間)も短くなっています。
美容医療によるたるみ治療について、以下で詳しく解説します。
医療ハイフ(HIFU)
医療ハイフは、高密度の超音波エネルギーを肌の深層部にピンポイントで照射するたるみ治療法です。
メスを使わずに、たるみの根本原因となるSMAS(スマス)筋膜という層に熱エネルギーを届け、ゆるんだ組織を収縮させて肌を土台から引き締めます。
施術後すぐに肌の引き締まりを実感できる場合もありますが、1〜2ヶ月かけてじわじわと効果を実感するのが一般的です。
熱ダメージを受けた組織が自己修復する過程で、新たなコラーゲンを生成するためです。
コラーゲンの増生により、徐々に肌のハリや弾力アップを実感し、顔のリフトアップ効果も期待できます。
医療ハイフの持続期間は半年〜1年が目安で、ダウンタイムが短いのも人気の理由です。
ヒアルロン酸注射
ヒアルロン酸注射は、加齢によって減少した顔のボリュームを補い、たるみやシワを目立たなくさせる治療法です。
もともと体内に存在するヒアルロン酸を主成分とした製剤を、こめかみや頬、あごなどに注入し、肌を内側から持ち上げて支えます。
ヒアルロン酸注射の特長は、注入後すぐに効果を実感しやすい点です。
骨が萎縮してくぼんだ部分や、脂肪が減少してげっそりした部分を物理的に補うため、ハリや弾力のあるフェイスラインを目指せます。
ヒアルロン酸注射の持続期間は製剤の種類や注入部位によって異なりますが、半年〜2年程度が一般的です。
糸リフト(スレッドリフト)
糸リフト(スレッドリフト)は、特殊なトゲ(コグ)のついた医療用の糸を皮下に挿入し、たるんだ皮膚や脂肪を物理的に持ち上げる治療法です。
とくに、マリオネットラインやフェイスラインのもたつきなど、重力によって下がった組織を持ち上げる効果が期待できます。
糸リフトは、施術直後からリフトアップ効果を実感しやすい点が大きなメリットです。
また、挿入された糸が周辺組織を刺激して、コラーゲンの生成が促されるため、肌のハリや弾力アップの効果も期待できます。
糸リフトの効果の持続期間は糸の種類により異なりますが、約1〜2年です。
セルフケアと美容医療それぞれのたるみ即効性の違い

たるみ改善を目指すうえで、セルフケアと美容医療はどちらも有効な手段ですが、即効性や効果の現れ方については大きな違いがあります。
セルフケアと美容医療、それぞれのたるみ改善の違いを正しく理解し、ご自身の目的やライフスタイルに合った方法を選ぶことが大切です。
セルフケアと美容医療のたるみ改善の即効性の違いについて、以下で詳しく解説します。
セルフケアによるたるみ改善の即効性
セルフケアによるたるみの改善のメリットは、手軽に低コストで始められることです。
マッサージによるむくみ解消やメイクでのカバーは、実践した直後に見た目の変化を感じられるため、即効性があるといえます。
また、リフトアップ効果のある化粧品や美顔器の使用も、継続的に利用すれば肌のハリ感をサポートしてくれます。
しかし、セルフケアによるたるみ改善は、あくまで一時的なものです。
セルフケアによるアプローチは肌の表面的な部分に限られるため、たるみの根本原因であるSMAS筋膜のゆるみや骨の萎縮は改善できません。
セルフケアによるたるみ改善は限定的であり、現状維持や予防しか行えないと理解しておきましょう。
美容医療によるたるみ改善の即効性
美容医療は、たるみの根本原因へ直接アプローチできるのがメリットです。
ボルニューマやヒアルロン酸注射、糸リフトなどは、施術直後から数ヶ月かけて明確な効果を実感しやすく、即効性と効果の持続性両方でたるみの改善を期待できます。
セルフケアでは届かない肌の深層部や脂肪層、骨格のボリュームロスにも働きかけるため、すでに進行しているたるみにも有効です。
一方で、デメリットとしてあげられるのが費用とリスクです。
美容医療での治療は自由診療のため、全額自己負担となり、数万円〜数十万円の費用がかかります。
また、医療行為である以上、腫れや内出血、痛みといったダウンタイム、稀に起こる感染症や神経障害のリスクもゼロではありません。
信頼できるクリニックと医師を選び、カウンセリングで治療の効果やリスクについて十分な説明を受けておくのが重要です。
まとめ
即効で顔のたるみを改善したい場合は、セルフケアである程度のリフトアップが可能です。
セルフケアを継続すれば、見た目の印象をスッキリでき、今後のたるみ予防にも役立ちます。
しかし、セルフケアによるたるみ改善の効果は、あくまで一時的なため、根本的なたるみ改善にはなりません。
即効でたるみを改善したいと感じている方は『みずき皮膚科クリニック』にご相談ください。
みずき皮膚科クリニックでは、日本皮膚科学会が認定した専門の女性皮膚科医がカウンセリングを行い、肌の状態を見ながら適切な治療方針を説明します。
電話またはWEB予約、公式LINEからご予約を受け付けていますので、顔のたるみでお悩みの方は、気軽にご相談ください。