ニキビとは

ニキビとは、毛穴に皮脂が詰まり、炎症を起こしている状態のことです。

毛穴の中で皮脂が詰まるとアクネ菌という細菌が増殖し、炎症を引き起こします。

ニキビの炎症が強い場合、ニキビ痕の回復が難しいため、健康保険適用外での治療となります。

ニキビの特徴

ニキビができる主な原因としては、下記が挙げられます。

ニキビができる原因

  • 思春期やストレスによるホルモンバランスの乱れ
  • 疲労や不規則な生活
  • 肌の乾燥や刺激
  • 肌のターンオーバーの乱れなど

これらは、皮脂分泌が過剰になる要因とされています。

また、毛穴の周りの皮膚が角化異常を起こして角層の厚みが増すことで、毛穴の出口が詰まり、ニキビの原因となるアクネ菌が増殖します。

ニキビができやすい体質の方は、毛穴の周りに角化異常を起こしやすい傾向にあるため、日頃から丁寧にお肌をケアしていくことが大切です。

色で判別できるニキビの進行度

ニキビの炎症が悪化するほど、治療後にニキビ痕が残りやすくなります。
ニキビの進行度は初期段階から第三段階まで分けられ、見た目や炎症の状態が異なります。

【初期段階】毛穴の周りで角化異常が起こる

皮脂の汚れを放置し続けた場合、やがて角質となってニキビの原因となります。
毛穴の周りにできた角質の厚みが増すほど、毛穴が塞がれて皮脂が外に出られなくなっていきます。

【第一段階】白ニキビ、黒ニキビができる

毛穴から出られない皮脂が溜まってくると、ニキビの原因となるアクネ菌がどんどん増殖していきます。
アクネ菌が増殖した結果、下記の白ニキビと黒ニキビができます。

白ニキビ皮膚の表面が突起して白っぽくなった状態
黒ニキビ毛穴から飛び出した皮脂が空気に触れ、酸化して黒くなった状態

【第二段階】赤ニキビ、黄色ニキビ、紫ニキビ

アクネ菌が増殖し続けて炎症を起こした場合、赤ニキビ、黄色ニキビ、紫ニキビになります。

赤ニキビ炎症が起こって赤くなっている状態
黄ニキビブドウ球菌による炎症で大きく腫れ上がり、膿疱が生じている状態
紫ニキビ炎症が悪化して、毛穴と皮膚の表面が硬くなり、赤紫や黒紫になっている状態

【第三段階】ニキビ痕(クレーター)

第二段階に達したニキビを治療した場合、ニキビ痕が残ります。
ニキビ痕のパターンは複数あり、皮膚に茶色っぽい色素沈着が見られたり、陥没してクレータ状になったりします。

ニキビの治療法

ニキビの治療は進行段階に応じて、外用薬の外用、抗生剤の内服、面皰圧出(めんぽうあっしゅつ)から、適切な方法が選ばれます。

①内服薬・外用薬での治療

毛穴の詰まりが主体のニキビを治療する際、ディフェリンゲルやベピオなどの外用薬を使用します。

赤ニキビが混在しているケースでは、抗生剤の内服または外用でアクネ菌による炎症を抑えます。

上記に加えて、皮脂分泌のコントロールや治療後の肌荒れ対策のために、ビタミンB群の内服を併用することもあります。

②面皰圧出法

面皰圧出法とは、専用の医療器具を使い、毛穴の奥に詰まった皮脂を押し出してきれいにする手法のことです。

第2段階である白ニキビから炎症を起こしている赤ニキビ、膿疱が生じている黄色ニキビ、炎症がさらに悪化した紫ニキビまで、幅広く用いられる治療法です。

面皰圧出法の場合、ニキビの状態に応じて、当日治療を処置を行うかどうかを判断します。

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