ヒアルロン酸とボトックスの同時施術とは?自然な若返りを叶える注入治療の選び方

年齢を重ねるごとに、「疲れて見える」「フェイスラインがぼやけてきた」「笑ったときのシワが気になる」といった変化を感じる方が少なくありません。
こうした悩みに対し、切らずに行える施術として注目されているのが、ヒアルロン酸注射とボトックス注射の同時施術です。
それぞれの注入治療は、効果や目的が異なりながらも、併用することで顔全体のバランスを整え、より自然な印象を引き出すことができます。
この記事では、ヒアルロン酸とボトックスの働きや違いをはじめ、組み合わせるメリットや効果的な施術部位、施術の流れや費用まで、これから検討している方に向けて丁寧に解説していきます。
美容医療について

年齢を重ねるにつれて、肌のハリや輪郭の変化に戸惑う方は少なくありません。
「少しでも若く見られたいけれど、不自然な変化は避けたい」と感じる方にとって、無理のない美容医療の選択は重要です。
ここでは、これから美容医療を始めたい方が、まず知っておきたい基礎知識をご紹介します。
メスを使わず、自然な印象を保つ時代へ
美容医療といえば手術というイメージを持たれていた時代は、もはや過去のものとなりました。
現在では、注入治療のような「切らない」選択肢が主流となりつつあります。
なかでも注目されているのが、ナチュラルな仕上がりを重視した若返り治療です。
表情や輪郭を崩すことなく、自然な美しさを保ちやすいことが支持される理由です。
年齢を問わず、自分らしい若々しさを求める方にとって、無理のないアプローチとして受け入れられています。
ヒアルロン酸注射とボトックス注射はなぜ選ばれているのか
ヒアルロン酸注射とボトックス注射は、それぞれ異なる役割を持ちつつも、共通して「短時間」「手軽」「ダウンタイムが短い」といった利点があります。
さらに、自然な印象を崩さずに印象アップしやすいことから、初めて美容医療を受ける方にも人気です。
そしてヒアルロン酸とボトックスは個々で注入するだけでなく、ふたつを組み合わせて使うことで、お互いの相乗効果を高めてくれます。
複数の悩みに対して同時にアプローチしやすいうれしい施術です。
初めてでも検討しやすい“注入治療”という選択肢
「美容医療には興味があるけれど、何から始めればいいかわからない」という方にとって、注入治療は最も取り入れやすい選択肢のひとつです。
針での注入だけで済むため、施術中の負担も少なく、カウンセリングから施術までを1日で終えられる場合もあります。
またダウンタイムが短いことで仕事を休まなくて済む点や、見た目が極端に変わりすぎないこともポイントです。
クリニックによっては事前にシミュレーションや症例写真を提示してくれることもあり、仕上がりのイメージを共有しながら施術に臨めます。
最初の一歩として、無理なく始められる美容医療といえるでしょう。
ヒアルロン酸とボトックスについて

ヒアルロン酸とボトックスは、それぞれ単独でも高い効果が期待できる施術として知られています。
最近では両方を同時に受ける方が増えており、より自然でバランスの取れた仕上がりを求める方に選ばれる傾向にあります。
なぜこの2つの施術を同時に行うことで、相乗的なメリットが得られるのでしょうか。それぞれの役割と組み合わせた際の魅力について、詳しくご紹介していきます。
ヒアルロン酸とボトックスの働きと違い
ヒアルロン酸注射とボトックス注射は、どちらも「注入治療」と呼ばれる施術に分類されますが、働き方や目的、効果の出方は大きく異なります。
それぞれの基本的な特徴を押さえつつ、どのような悩みに適しているのかお伝えします。
ヒアルロン酸
ヒアルロン酸は、人間の体内にもともと存在し、肌の水分を保持する働きを持つ成分です。加齢によりその量が減少することで、肌はハリを失い、くぼみやたるみが目立つようになります。
加齢によって出来たシワやくぼみにヒアルロン酸を注入する事によって、顔全体に自然な立体感とふっくらとした若々しさが生まれます。
また、輪郭の補正やリフトアップ効果も見込まれ、メスを使わずに印象を整えられる点が、多くの方に支持されている理由です。
ボトックス
ボトックスは、神経伝達を一時的に抑えることで、筋肉の動きを穏やかにします。
簡単にいうと「筋肉を麻痺させて悩みを解決する」美容施術方法です。
これにより、表情のクセで刻まれがちな額や眉間、目尻のシワを緩和しやわらかな表情をつくり出します。
また、シワが深くなる前に動きを抑えることで、未来の肌を守るという発想から、30代からのケアとして取り入れる方も増えています。
ヒアルロン酸とボトックスは、それぞれ単独でも十分な効果を発揮しますが、悩みの内容や希望する仕上がりによって適した選択肢は異なるでしょう。
また、両方を組み合わせて施術することで、立体感と滑らかさの両方を整えた、より完成度の高い若返りを目指せます。
ヒアルロン酸注射とボトックス注射を同時に行うメリット

ヒアルロン酸とボトックスは、それぞれ異なる働きによってエイジングサインにアプローチできる注入治療です。
これらを組み合わせて同時に行う施術は、相乗効果によって見た目の調和がより取れやすく、自然な若返りを目指す方に特におすすめとされています。
相乗効果が期待できる
ヒアルロン酸とボトックスは、それぞれ異なる作用を持ち、補い合う関係にあります。
ヒアルロン酸でふっくらと立体感を出し、ボトックスで筋肉の動きを穏やかにすることで、シワ・たるみ・輪郭のぼやけなど多角的な悩みに同時にアプローチできます。
またボトックスは効果が現れるまで数日〜1週間の時間を要しますが、ヒアルロン酸は即効性があるのが特徴です。
ヒアルロン酸を注入するとすぐにボリュームアップが感じられるため、治療後すぐに見た目に変化が現れ、ボトックスの効果が少し遅れて現れます。
そしてヒアルロン酸の効果平均持続期間は6ヶ月〜1年ほどで、ボトックスは3〜6ヶ月で効果が薄れます。
これをセットで使用し定期的なメンテナンスを行うことで常に若々しい印象を維持しやすくなります。
ダウンタイムや来院の手間が軽減される
別々に受ける場合は、それぞれで施術日を設け、ダウンタイムも分かれて発生します。
しかし、同時に行うことで1回の来院で済み、ダウンタイムもまとめて対応できます。
忙しい方や遠方から来院する方にとって、効率よく美容ケアができる点は大きな利点といえるでしょう。
ヒアルロン酸とボトックスを同時に行うデメリット

ヒアルロン酸とボトックスの同時施術には沢山のメリットがあります。
しかしすべての方に無条件で合うとは限りません。施術を検討するうえで、メリットだけでなくデメリットもしっかりと把握しておきましょう。
費用が高くなる事もある
ヒアルロン酸とボトックスの施術を同時に行う場合、それぞれの薬剤費や施術料が加わるため、単体で受けるよりも費用が高くなる傾向があります。
特に複数部位に注入を行う際には、使用する製剤の量によって料金に差が出やすくなります。
しかしクリニックによっては「同時施術割引」や「セットプラン」を設けているところもあり、個別に受けるよりもトータルではお得になることもあります。
初回限定のキャンペーンや定期的なモニター募集を活用することで、価格面の不安を軽減できる場合もあるため、事前に確認しておくと安心です。
副作用のリスク
それぞれの施術で注射部位に軽度の腫れ・内出血・赤みが出ることがあります。
また同時に複数部位を施術することで、体にかかる負担がやや増す可能性があるため、医師の診断と丁寧なカウンセリングが必要です。
施術後の注意点やアフターケアについて、事前にしっかりと説明を受けておくことが安心につながります。
同時施術は、ヒアルロン酸とボトックスそれぞれの性質を理解し、バランスよく使いこなす高い技術が求められます。
経験の浅い医師による施術では、仕上がりに違和感が出る可能性もあるため、信頼できるクリニックを選ぶことが重要です。
ヒアルロン酸×ボトックス 同時施術の効果的な部位

ヒアルロン酸とボトックスの同時施術は、顔全体の印象をバランスよく整えることができる、汎用性の高い治療方法です。
特に、額・顎・エラ・目尻といった“顔の印象を決定づける部位”では、単独では得られない立体的な若返りや、表情の柔らかさといった複合的な効果が得られます。
実際に同時施術に選ばれやすい代表的な部位と、それぞれの効果について詳しく見ていきましょう。
額
額は加齢とともに深い横ジワが刻まれやすく、顔全体を“疲れて見せる”原因になります。
ボトックスによって筋肉の動きを抑制することでシワの根本を改善し、さらにヒアルロン酸を併用することで、凹凸のない滑らかな質感と自然な丸みを再現できます。
「表情がこわばって見えないように調整しながら、若々しい額を目指す」施術が可能です。
ナチュラル志向の方にも適しており、額全体の印象を若返らせる効果が期待できます。
顎(オトガイ)
顎は顔の輪郭を整える上で重要なポイントです。加齢や骨格により顎先が引っ込んでいたり、梅干しのようなシワができやすい部分でもあります。
ボトックスを用いて筋肉の動きを穏やかにし、顎の凹凸を軽減します。
さらにヒアルロン酸を注入することで立体感を出し、顎先がきれいに突出します。その結果下顔面全体の印象をスッキリ整えてくれる施術です。
Eライン(鼻の先端と顎の先端を結んだラインのこと)を整えたい方や、横顔のバランスに悩んでいる方におすすめの方法となっています。
エラ(ボトックス)×顎(ヒアルロン酸)
エラ張りに悩む方は、咬筋という筋肉の発達が原因となっていることが多く、特に食いしばり癖のある方に見られます。
ボトックスでこの筋肉の働きを抑えると、数週間〜数ヶ月で徐々にエラがほっそりとした印象に変化しやすいです。
加えて、フェイスラインや顎にヒアルロン酸を同時注入することで、骨格バランスを整え、小顔効果をさらに高めることができ、理想的なEラインを作り出せる可能性があります。
エラのボリュームダウンにとどまらず、シャープな輪郭美が得られるため、「理想の横顔」を目指す方に選ばれています。
ほうれい線・マリオネットライン
年齢とともに目立ちやすくなる「ほうれい線」と「マリオネットライン」は、多くの方が気にされる代表的な老化サインです。
頬のボリュームが減り、肌のたるみが進行することで、口元に深い影が入り、実年齢よりも老けた印象を与えてしまいます。
ほうれい線やマリオネットラインには基本的にはヒアルロン酸注入を行います。
溝やくぼみにふくらみを持たせて、なめらかなラインへと整える役割を果たします。
しかし表情筋の動きによって線が深くなる場合には、ボトックスを併用し筋肉の動きを穏やかにすることで、より自然な仕上がりが期待できます。
特に、口角を下に引っ張る筋肉や下方向にたるませる筋肉へのボトックス注入を組み合わせることで、口元全体の印象が優しく、明るい印象へと変化しやすいです。
加齢による“口元の影”にお悩みの方には、非常に効果的なアプローチといえるでしょう。
ヒアルロン酸とボトックス同時施術の料金・施術の流れ

ここでは、ヒアルロン酸とボトックス同時施術の料金や施術の流れについて解説します。
ヒアルロン酸・ボトックスそれぞれの価格目安
ヒアルロン酸やボトックスは、施術する部位や使用する薬剤の種類・量によって価格に幅があります。
ヒアルロン酸(1cc) | 3~10万円程度 |
ボトックス(1部位) | 8千円~10万円程度 |
ヒアルロン酸はボリュームを出す目的で複数本使用することもあるため、施術範囲が広がると料金も上がります。
使用する製剤の種類によっても価格差があり、長期間持続するタイプのヒアルロン酸はやや高めになる傾向です。
一方、ボトックスは部位によって必要な単位数が異なります。
例えば額や眉間などのシワ改善であれば比較的少量で済みますが、エラやふくらはぎといった筋肉量の多い部位では費用が上がる傾向です。
同時施術の場合は「セット価格」や「トライアルプラン」が用意されているクリニックもあり、個別で受けるよりも割安になるケースもあります。
価格だけで判断せず、医師の経験や症例実績、使用する製剤の品質も踏まえて比較・検討することが大切です。
まとめ
ヒアルロン酸とボトックスの同時施術は、それぞれの特徴を活かして立体的かつ自然な若返りを実現できる、非常に優れた選択肢です。
表情ジワの改善からボリューム補正、小顔効果に至るまで、さまざまな悩みに同時にアプローチできる点は、多忙な現代人にとって大きな魅力といえるでしょう。
「何から始めていいかわからない」「不自然な印象にならないか心配」といった不安がある方は、まずは信頼できる医師による丁寧なカウンセリングを受けることから始めてみてください。
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ナチュラルな仕上がりにこだわりたい方、自分らしい美しさを取り戻したい方は、ぜひ一度ご相談ください。