ヒアルロン酸注射のダウンタイム期間は?部位別の症状や長引かせないためのポイント

ヒアルロン酸をイメージしたジェル状の液体

ヒアルロン酸注射は、比較的手軽に受けられる美容医療の一つです。ただ、施術後に腫れや赤みなどの反応が出ることもあり、ダウンタイムが気になる方も少なくありません。

施術部位や体質によって症状の出方や回復のスピードは異なるため、事前に傾向を知っておくことは大切です。

この記事では、ヒアルロン酸注射の一般的なダウンタイムの目安や、部位別に見られやすい症状、日常生活で気をつけたいポイントについてご紹介します。

ヒアルロン酸注射におけるダウンタイムとは

ヒアルロン酸をイメージしたジェル状の液体

ヒアルロン酸注射におけるダウンタイムとは、施術後に一時的に現れる腫れや赤み、内出血、圧痛などの症状が落ち着くまでの期間のことです。

ダウンタイムそのものはヒアルロン酸による影響ではなく、注射による物理的な刺激や針による小さな出血などが原因で起こります。

一般的に、ヒアルロン酸注射によるダウンタイムは、数時間から数日程度で落ち着くとされています。ただ、注入量や部位、個人の体質によって症状の出方や回復のスピードには個人差があるのも事実です。

血液の流れが多い部位や皮膚が薄い箇所では、やや目立つ症状が出やすいこともあります。

ヒアルロン酸注射を検討するのであれば、施術前に医師からリスクや経過について十分に説明を受けておき、安心して施術を受けられるように知識を深めておくことが重要です。

部位別|ヒアルロン酸注射のダウンタイムで見られる症状

フェイスラインへのヒアルロン酸を受けている女性

ヒアルロン酸注射のダウンタイムで見られる症状は、部位ごとに異なる場合があります。

ここからは、ほうれい線や涙袋、唇など、部位ごとに見られやすいダウンタイムの症状を解説します。

ほうれい線

ヒアルロン酸をほうれい線に注入した際は、施術直後に赤みや軽度の腫れ、内出血が見られることがあります。針による刺激のほか、血管に近い部位であるからです。

ほうれい線は口周りで表情の変化に応じて動くため、施術後はやや違和感を覚えることもあります。笑ったときにふくらみやつっぱり感が生じることも少なくありません。

ただ、いずれの反応も一時的な場合が多く、数日から1週間程度で自然に軽減していく傾向にあります。

ダウンタイムの期間はむやみにマッサージをしたり、表情筋トレーニングをしたりするなど、大きく表情を動かすのは避けたほうが良いでしょう。

涙袋

涙袋は皮膚が非常に薄く、血管やリンパが密集しているため、ヒアルロン酸注射後に腫れや内出血、むくみなどが生じやすい部位です。

目元という、顔の中でも特に目立つ位置にあることから、患者さんが特に気にしやすい部位でもあります。

軽度のむくみが翌日以降も残る場合や、施術部位の周辺が青みを帯びるケースがありますが、数日から1週間ほどで自然と落ち着いていくことが多いです。

ただし、むくみやすい体質の方は回復に時間がかかる場合もあるため、ダウンタイムを考慮してスケジュールを組むことが大切です。

目元は印象を左右する重要な部位だからこそ、術後のケアや注意点を事前にしっかり確認し、穏やかに過ごすことが求められます。

唇は血流が多いうえに、皮膚がデリケートな部位のため、ヒアルロン酸注射後は腫れや内出血、違和感が出やすい傾向があります。

唇はよく動かす部位でもあるため、施術後すぐは感覚に敏感になったり、突っ張るような感覚を持ったりする方も。

実際に、日常会話や食事の際に軽い痛みや違和感を覚えるケースも報告されています。

他の部位と同様に、症状は数日以内におさまるケースが多いとされますが、症状が落ち着くまでは、リップメイクやマッサージをするなどの唇への刺激は控えめにすることが好ましいでしょう。

唇は表情や印象に関わる部位であるため、仕上がりを確認しやすい半面、少しの変化でも気になることがあります。

施術後の自然な経過としての変化を理解し、落ち着いた対応を心がけることが安心につながるでしょう。

額へのヒアルロン酸注射では、施術後に軽度の腫れや針跡の赤みが現れることがあります。

ほかの部位と比べて、額は多くの神経・血管が通っている場所です。そのため、ダウンタイム期間中の症状も出やすい傾向にあります。

一般的には、額のみに腫れや赤みなどが生じることが多いものの、深刻化すると目の周辺や眉間などにも症状が見られる場合も珍しくありません。

痛みや違和感なども生じることもあり、長いケースでは回復までに2週間程度要します。

鼻は顔の中心にあり、かつ皮膚のすぐ下に骨があるだけでなく、血管が密集している部位であるため、ヒアルロン酸注射後のダウンタイムでは注意が必要な部位です。

施術後に赤みや腫れ、痛みを感じることがあり、稀に内出血が起こる場合もあります。

また、鼻は皮膚が薄いうえに、血管が多いため、ヒアルロン酸注射では医師の技術が仕上がりに大きく影響します。

ダウンタイムを軽減するためには、施術後の摩擦や圧迫を避け、指示された注意点を守ることが重要です。

顎はヒアルロン酸の注入でフェイスラインの印象を整える目的で選ばれることが多い部位ですが、注射後には腫れや軽い痛みなどが生じるケースがあります。

顎は筋肉や骨格がしっかりしているため、比較的注入量が多くなることもあり、それに伴い副作用がやや強く出るケースもあります。

笑ったときに違和感を覚えたり、触れると硬さを感じたりすることがありますが、いずれの反応も時間とともに軽減する場合が多いです。

施術後はなるべくうつ伏せや顎に圧をかける姿勢を避け、数日は様子を見るよう促される可能性もあります。

ヒアルロン酸注射におけるダウンタイムを長引かせないためのポイント

ヒアルロン酸をイメージしたジェル状の液体

ヒアルロン酸注射を受けるうえで、「なるべくダウンタイムは短くしたい」「施術後も仕事・学業に支障が出ないようにしたい」といった不安・悩みはつきものです。

ダウンタイムを長引かせないためには、クリニック選びや日常生活の中で意識すべきポイントをおさえておく必要があります。

ここからは、ヒアルロン酸注射におけるダウンタイムを、長引かせないためのポイントを解説します。

知見・技術力の高いクリニックで施術を受ける

ヒアルロン酸注射のダウンタイムをなるべく短くしたいなら、経験豊富な医師がいるクリニックを選ぶことが大切です。

注射といった施術は、シンプル・簡単に見えるかもしれませんが、実は部位ごとの皮膚の厚さや血管の位置など、細かな知識と繊細な技術が求められます。

例えば、同じ部位に注入しても、医師によって内出血や腫れの程度に違いが出ることがあると言われているのです。

事前に症例写真を見たり、カウンセリングで丁寧に説明してくれるかどうかをチェックしたりすると安心でしょう。

そもそも、信頼できるクリニックで施術を受けることは、術後の経過を穏やかにするだけでなく、納得のいく仕上がりにもつながります。

自分の体を預ける場所だからこそ、価格だけでなく「誰にお願いするか」にも目を向けて選ぶようにしましょう。

術後は安静にする

施術後のダウンタイムを長引かせたくないのであれば、ヒアルロン酸注射を受けた後は、できるだけゆったりと過ごしましょう。

ヒアルロン酸注射はメスを使わない施術であり、外科手術と比べて体への負担は軽い傾向にあります。しかし、体にとっては小さな刺激になっているため、術後に無理をすると腫れや赤みが出やすくなることもあるものです。

例えば、施術当日に長時間の外出や、立ちっぱなし・動きっぱなしの予定を入れてしまうと、身体の回復が追いつかず、ダウンタイムが長引く可能性があります。

なるべく施術当日は早めに帰宅して、しっかり睡眠をとるようにすると体の回復を促しやすくなるでしょう。

「せっかくだからすぐに出かけたい」という気持ちもあるかもしれませんが、少しの我慢が自然な仕上がりにつながります。体をいたわる気持ちで、できるだけリラックスした時間を過ごしましょう。

施術部位を冷やす

腫れや赤みが気になるときは、施術部位を優しく冷やすことで症状が和らぐことがあります。

患部を冷やす行為は血管の広がりを抑える効果があるとされ、施術直後の反応を落ち着かせるのに役立つ場合があるのです。

ただし、直接氷や保冷剤を肌に当ててしまうと刺激が強すぎることがあるので、必ずタオルで包むなどして冷やすようにしましょう。

「涙袋にヒアルロン酸注射したものの目元のむくみが気になる」といったときに、冷えたタオルをそっとあてて数分休むだけで、心地よさも感じられるでしょう。

無理に長時間冷やす必要はないものの、施術後の数時間は、こまめなケアが重要です。

施術部位にはなるべく触れない

施術を受けたあとは、注入部位にむやみに触れないことがとても大切です。触ることで雑菌が入りやすくなったり、圧がかかってヒアルロン酸の位置に影響が出たりしてしまう場合があるためです。

気になってつい無意識に手でさわってしまったり、鏡の前で何度も確認してしまったりすることもあるかもしれません。しかし、施術後の肌はとても繊細な状態です。

洗顔やメイクの際もゴシゴシこすらず、やさしく触れるように意識すると安心です。

施術部位が気になって触ってしまいたくなる気持ちはわかりますが、落ち着くまでそっとしておくことがダウンタイムを穏やかに過ごすコツです。

肌を守るためにも、できるだけ清潔な状態を保ち、物理的な刺激を避けるよう心がけましょう。

飲酒は避ける

施術後しばらくの間は、アルコールの摂取を控えるよう、担当医師から推奨されるケースがあります。

アルコールを飲むと血行が促進され、注射部位の腫れや赤み、内出血が悪化する可能性があるからです。

実際、「施術後にお酒を飲んだら、翌朝になって腫れが強くなっていた」という体験談を耳にすることもあります。

もちろん体質によって反応には個人差がありますが、なるべくリスクを避けたいのであれば、施術当日〜翌日くらいまでは飲酒を我慢しておくのが安心です。

「お祝いの席がある」「どうしても乾杯したい」という場合は、医師に相談のうえ判断するとよいでしょう。

血行を促進する行動は控える

施術後は、サウナや長風呂、激しい運動など血行を促進する行動を控えることが大切です。

血流が良くなりすぎると、注射部位に腫れや赤みが出やすくなったり、内出血の回復が遅れたりする可能性があるためです。

「施術翌日にホットヨガに行ったら、内出血が目立ってきた」「施術を受けた後にランニングしたら痛みが出てきた」といった事態に陥る可能性があるのです。

普段であれば体によい習慣であっても、施術直後は控えめにしておくのが安心です。なお、入浴の際もぬるめのお湯に短時間だけ浸かるなど、体を温めすぎないようにしましょう。

ヒアルロン酸注射のダウンタイムが長引いた場合の対処法

目元へのヒアルロン酸を受けている女性

ヒアルロン酸注射後の腫れや赤みがなかなか引かない場合は、無理に我慢せず、早めに施術を受けたクリニックへ相談することが大切です。

一般的に、ヒアルロン酸注射の施術は、数日から1週間ほどで落ち着くことが多いとされます。しかし、一方で回復までに時間がかかるケースもあるのです。

理由としては、体質や生活習慣の影響、注入部位の状況などが関係している可能性が挙げられます。

例えば、「内出血が長引いてメイクでも隠しにくい」「違和感が数日たっても続いている」といった場合、自己判断でケアを続けるよりも、医師に見てもらうことで安心できる場合があります。

自分の体の状態は、自分だけでなく医師と一緒に見ていくことがとても大切です。

気になることがあれば遠慮せずに相談し、必要に応じてアドバイスや処置を受けるようにしましょう。

まとめ

本記事では、ヒアルロン酸注射におけるダウンタイムについて解説しました。

ヒアルロン酸注射は、メスを使わずに施術ができるため、忙しい日常の中でも取り入れやすい美容医療の一つとして知られています。

ただ、注射である以上、施術後には腫れや赤み、内出血といった一時的な変化が見られることがあります。

ダウンタイムの程度は施術部位や体質によって異なり、目元や唇など皮膚の薄い部位では敏感に反応が出ることも少なくありません。そのため、担当医師にあらかじめ施術のリスクや、施術後の過ごし方について確認しておくことが重要です。

みずき皮膚科クリニックでは、ヒアルロン酸注射の施術を提供しています。

ダウンタイムのリスクや、施術を受けた後の注意点などについて、きちんとお話し、納得いただいたうえで施術を行っています。

ヒアルロン酸注射が初めての方でも、緊張せずに施術を受けられるよう、丁寧にサポートしているため、まずはお気軽にご相談ください。

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