ヒアルロン酸注射の効果を長持ちさせる方法は?部位別の対策や注意点も解説

ヒアルロン酸をイメージしたジェル状の液体

ヒアルロン酸注射は、手軽に顔の輪郭やパーツの印象を整えられる施術として注目されることがあります。

施術を検討している方としては、「せっかく受けたのだから、できるだけ長く保ちたい」と感じる方も多いのではないでしょうか。

そこで、この記事では、ヒアルロン酸注射の効果をできるだけ長持ちさせるためのポイントや、部位ごとの注意点についてわかりやすく解説していきます。

ヒアルロン酸注射の効果を長持ちさせるには

両頬に手を添える美肌の女性

ヒアルロン酸注射の効果は永久ではなく、数ヶ月から2年ほどで徐々に体内に吸収され、施術前の状態に近づきます。

しかし、ヒアルロン酸注射の効果は、工夫次第で長持ちさせられる場合があるのです。

さっそく、ヒアルロン酸注射の効果を長持ちさせるための方法を解説します。

定期的にヒアルロン酸注射を受ける

ヒアルロン酸注射の効果を長持ちさせるための方法として、まず挙げられるのが定期的にヒアルロン酸注射を受けることです。

ヒアルロン酸注射は、1回きりよりも継続的にメンテナンスすることで、形をキープしやすくなるという報告があります。

定期的に注入を重ねることで肌内部のボリュームが安定しやすく、吸収による形崩れが出にくくなる傾向があるからです。

半年〜1年おきを目安にヒアルロン酸を注入することで、常に自然な印象を保ちやすくなり、「変化が急に戻ってしまった」と感じるリスクを減らせます。

もちろん、頻度は部位や製剤によって異なるため、自分にとって無理のない間隔を医師と相談して決めておくことが大切です。

施術部位に合わせてヒアルロン酸を選ぶ

ヒアルロン酸を長持ちさせるには、施術部位に合わせてヒアルロン酸を選ぶ必要があります。

ヒアルロン酸にはさまざまな種類があり、注入する部位によって適した製剤は異なるのです。

実際、部位によって皮膚の厚さや表情の動きには違いがあります。例えば、目の下や唇など動きが多く皮膚が薄い部位には、やわらかくなじみやすい製剤が向いています。

一方、フェイスラインやあごなどしっかりと輪郭を出したい場所には、硬めで形を保ちやすいタイプが適していることが多いです。

部位に合わない製剤を使用すると、不自然な仕上がりにつながるだけでなく、早く吸収されてしまう可能性もあります。

どこの部位にどのような製剤を使用するのか、丁寧に説明してくれる医師を選ぶことが、ヒアルロン酸を長持ちさせるためにも重要でしょう。

ヒアルロン酸に関する知見・実績が豊富な医師を選ぶ

ヒアルロン酸を少しでも長持ちさせたいと考えている方は、施術に関する知見や実績が豊富な医師を選ぶことが望ましいとされています。

ヒアルロン酸注射は手軽な施術に見えるものの実際は、注入する技術力次第で仕上がりや持続期間に差が出る可能性があるのです。

経験が豊富な医師であれば、顔の骨格や筋肉の動き、製剤ごとの特徴をふまえて治療の方針を判断できるからです。

また、技術力が高ければ、注入する位置や量も微調整しながら施術を進めてもらえます。

仮に、あごへヒアルロン酸を注入する場合、深さや角度を誤ると吸収が早まったり、不自然な凹凸が生じたりすることがあります。

経験が豊富な医師なら、再注入のタイミングやメンテナンスの提案まで丁寧にサポートしてくれるため、より安心して施術に臨みやすいかもしれません。

長持ちしやすい種類のヒアルロン酸を選ぶ

注入したヒアルロン酸を少しでも長く維持したい場合、長持ちしやすい種類のヒアルロン酸を選ぶといった選択肢があります。

一口にヒアルロン酸といっても、いくつか種類があり、なかには一定の期間が経過しても、形状を保ちやすいタイプも存在します。

長持ちしやすいヒアルロン酸は、密度が高かったり、構造が工夫されていたりと、体内で分解されにくい性質を持っているとされているのです。

ただし、あくまでも部位に合うヒアルロン酸を選ぶことが重要です。「長持ちできるか」のみを優先してしまうと、仕上がりが不自然になったり、肌になじみにくくなったりすることもあります。

長持ちであることは必ずしも正解とは限らないため、部位との相性を見極めた選択が重要です。

部位別|ヒアルロン酸注射の効果を維持するための対策

スキンケア中の女性

ヒアルロン酸注射の効果を維持するにあたり、知っておきたいのが、部位ごとに長持ちさせるための対策は異なることです。

ここからは、ヒアルロン酸を注入した期間全体で意識すべき、具体的な対策を解説します。

鼻の場合

鼻へのヒアルロン酸注射は、鼻筋を整えたり、すっきりとした印象に見せたりしたい方に選ばれることのある施術です。

鼻に注入したヒアルロン酸の効果を長持ちさせるには、強い圧迫を避ける必要があります。施術直後に眼鏡やマスクなどで圧がかかると、形が変わってしまうことがあるからです。

硬めの製剤を使うことが多い鼻は、一度ずれると修正しづらくなる場合も少なくありません。眼鏡の使用はなるべく控え、マスクも柔らかく、鼻を圧迫しない形のものを選ぶとよいでしょう。

また、鼻をかむときや、かゆみでこするときなどにも注意が必要です。鼻に力が加わると、注入したヒアルロン酸に影響を与えてしまう可能性があるため、力加減を調整する必要があります。

涙袋の場合

涙袋は皮膚がとても薄く、デリケートな部分です。ヒアルロン酸を注入した場合、効果を維持するには、日常生活の中での摩擦や圧力を最小限に抑えることが大切です。

目をこするクセやメイクを落とすときの刺激は、注入したヒアルロン酸に影響を与える可能性があります。

特に、クレンジング時にゴシゴシとこすったり、アイメイクを落とす際に強い力を加えると、ヒアルロン酸が移動したり早く分解されてしまう恐れがあります。

また、アイクリームなどで保湿などのスキンケアをする場合も、やさしくタッピングするように塗るのがポイントです。

日々のスキンケアやクレンジングでは、想像している以上に肌に負担をかけている可能性もあるため、触れ方から意識してみてはいかがでしょうか。

ほうれい線の場合

ほうれい線は、年齢とともに悩む人が増えやすい部位であり、顔の動きや肌の弾力低下の影響を受けやすい部分です。

ほうれい線におけるヒアルロン酸注射の効果を維持するには、肌の乾燥対策が重要といえます。乾燥によって肌の弾力が落ちると、ヒアルロン酸の下地となる組織が不安定になりやすいためです。

ほうれい線のヒアルロン酸を長持ちさせるためにも、保湿クリームや化粧水などで肌にうるおいを与えることが重要です。

ただし、ほうれい線においても、スキンケアではやさしい力加減で行う必要があります。肌への負担は、注入したヒアルロン酸にも影響してしまう可能性があるため、丁寧かつやさしくケアしてください。

胸の場合

胸へのヒアルロン酸注射は、デコルテラインやバストトップ周辺のふっくら感を整えたい方に選ばれることのある施術です。

ただ、胸元は、比較的広範囲であり、なおかつ重力や体の動きの影響を受けやすい部位でもあります。

そのため、ヒアルロン酸注射の後、効果を長持ちさせるためには、施術後の姿勢や生活習慣に注意することが大切です。

例えば、横向きやうつ伏せで寝る習慣がある方は、圧迫によって製剤の偏りが起こる可能性があります。なるべく、胸元への圧迫を避けるためにも、仰向けで寝ることを心がけるとよいでしょう。

また、生活習慣を整えることも重要です。体にやさしい食生活や、十分な睡眠のほか、ストレス対策など、なるべく心身に負担をかけないような生活が望ましいとされています。

生活習慣の整備は肌の健康維持につながり、ひいてはヒアルロン酸が長持ちすることにもつながるため、ぜひ意識してみてください。

ヒアルロン酸注射の効果・持続期間に関わる注意点

笑顔の女性の口元

ここからは、ヒアルロン酸注射における、効果・持続期間に関する注意点を解説していきます。

「せっかくヒアルロン酸を注入したのに想定していたよりも長持ちしなかった」と後悔することにならないよう、以下の注意点と自身の生活スタイルを照らし合わせてみましょう。

規則正しい生活を徹底する

ヒアルロン酸の見た目上の変化を維持するにあたり、知っておきたいのが日々の生活習慣が持続のための土台になることです。

睡眠不足や栄養バランスの乱れ、ストレスの蓄積は、肌の代謝を乱し、ヒアルロン酸の定着や見え方に影響する可能性があります。

実際、夜更かしが続くと肌がむくみやすくなったり、血流が悪くなることで顔色がくすんで見えたりすることがあります。

生活習慣が不規則では、せっかくの施術の効果も活かされにくくなるかもしれません。

質のよい睡眠やバランスの取れた食事、軽い運動などを意識的に取り入れることが、ヒアルロン酸の持続期間に加え、美容面にもポジティブに働く可能性があります。

施術箇所を過度にマッサージすることは避ける

ヒアルロン酸を注入した後、施術箇所を過度にマッサージをするのは避けたほうがよいでしょう。

施術後の肌に対して強く触れる行為は、ヒアルロン酸が安定する前に形を崩してしまうリスクがあるからです。

特に、注入直後は、皮膚内部になじむまで期間を要するため、過度なマッサージや圧迫は好ましくありません。

施術直後に、フェイスローラーでゴリゴリと刺激を与えたり、エステで強めのマッサージを受けたりすると、ヒアルロン酸が移動してしまう可能性もあります。

ヒアルロン酸注射を受けた際には、必要以上に触れず、数日~1週間程度は肌をいたわるように過ごすことが、自然な見た目の維持につながります。

むやみに美顔器を使用しない

家庭用美顔器は便利なアイテムですが、施術後すぐに使用するのは控えたほうがよいかもしれません。

高周波もしくは超音波などの刺激が、注入したヒアルロン酸の位置や形状に影響を与える可能性があるからです。

特に、目元や口元などの皮膚の薄い部位は、わずかな圧力や熱でも形に変化が出ることがあります。

もし美顔器を使いたい場合は、クリニックに使用可能な時期を確認したうえで、やさしく扱うようにしましょう。

正しいスキンケアを行う

スキンケアは、ヒアルロン酸の施術を受けた後の、見た目の効果をサポートする工程です。

乾燥は肌のコンディションを悪化させる恐れがあり、ヒアルロン酸の効果や持続期間にも関わる可能性があります。そのため、適切にスキンケアを行い、肌の乾燥を防ぐことが重要です。

ただし、自己流の過剰なケアや強い摩擦を伴う方法は逆効果になることもあります。

毛穴ケア用のピーリング剤やスクラブ入り洗顔を使うと、肌への負担が増し、注入部位に悪影響を与える恐れがあります。

ヒアルロン酸を注入した後は、保湿を中心とした、やさしいスキンケアを心がけることが大切です。

手のひらで顔を包み込むように化粧水をなじませたり、洗顔時も直接皮膚をこすらず、たっぷりの泡でやさしく洗ったりするなど、丁寧なケアを積み重ねることでより自然で美しい印象を維持しやすくなります。

紫外線対策を徹底する

ヒアルロン酸注射の効果をできるだけ長く保ちたいと考えるなら、紫外線対策は欠かせません。

紫外線は肌の乾燥やハリの低下、代謝の乱れに関係しているといわれており、肌環境が不安定になると、せっかく整えた顔の印象に影響が出ることも考えられます。

特に、ヒアルロン酸注射を受けた直後は、肌が敏感になっている状態です。

紫外線を強く浴びてしまうと、赤みが引きにくくなったり、肌のコンディションが乱れたりする可能性があるため、できるだけ日差しを避ける工夫が大切です。

外出時には日焼け止めをしっかり塗るだけでなく、帽子や日傘など、物理的に紫外線をカットするような対策を取り入れるのも効果的といえます。

春〜夏はもちろん、秋や冬でも紫外線は降り注いでいるため、年間を通じて紫外線対策を意識しておきましょう。

まとめ

本記事では、ヒアルロン酸を長持ちさせる方法や、術後における注意点などについて解説しました。

ヒアルロン酸注射における持続期間は、「どのような施術をするのか」「施術後をどう過ごすのか」などで異なる場合があります。

少しでも長持ちさせられるよう、今回ご紹介した内容を参考にしながら、施術の計画や施術後の過ごし方を考えてみてください。

ちなみに、みずき皮膚科クリニックでは、「すぐにヒアルロン酸の効果がなくなるのは避けたい」と考えている方に、丁寧にカウンセリングを行っています。

一人ひとりとしっかりと向き合い、本当に患者さんに合っている施術を提案しています。

「他のクリニックではヒアルロン酸が長持ちしなかった」といった経験をしたことがある方も、ぜひ一度お気軽にご相談ください。

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