ヒアルロン酸は肌に効果ある？スキンケアにおける影響

年齢とともに気になる肌のハリや乾燥に悩んでいる方は少なくありません。

対策として「ヒアルロン酸配合」のスキンケア製品に注目している方も多いのではないでしょうか。

ヒアルロン酸はもともと体内に存在する成分で、水分を保持する働きがあるとされています。

そのため、スキンケアアイテム・施術として、ヒアルロン酸が選ばれることがあります。

とはいえ、実際「本当に肌への効果を期待できるのか」は疑問に感じる方もいるかもしれません。

この記事では、ヒアルロン酸が肌に与えるといわれる効果や、スキンケアに取り入れる際のポイント、製品選びのコツについてご紹介します。

ヒアルロン酸における肌への効果について

そもそもヒアルロン酸が、肌にどう作用するのかは気になるところではないでしょうか。

実際、ドラッグストアには、ヒアルロン酸を配合していると謳う製品が多く並び、メディアではクリニックの施術としてヒアルロン酸注入が紹介されることがあります。

ここからは、ヒアルロン酸における肌への効果について、詳しく解説します。

ヒアルロン酸は分子の量で効果が異なる

ヒアルロン酸は分子の大きさによって性質が異なり、使用感や肌へのアプローチが変わるとされています。分子のサイズが肌にとどまる位置に影響するからです。

高分子ヒアルロン酸は分子が大きいため、肌の表面にうるおいの膜をつくり、外部からの乾燥を防ぐサポートが期待されます。

一方、低分子ヒアルロン酸は分子が小さいため、角層まで浸透しやすい性質があるとされており、肌の内側からうるおい感を高めたい方に選ばれる傾向があります。

中分子タイプは、その中間的な性質を持っており、製品によっては複数の分子サイズを組み合わせていることもあります。

それぞれの違いを知ることで、肌の悩みに合った製品を選びやすくなるでしょう。

他の成分と相乗効果が期待できる場合がある

ヒアルロン酸は、他のスキンケア成分と組み合わせることで、より多角的なお手入れができる場合があります。

スキンケアに関わる成分は、それぞれ持っている役割が異なるため、相互にサポートし合うように開発されている製品も存在するからです。

例えば、ヒアルロン酸とセラミドを同時に配合したスキンケアアイテムでは、水分を保ちながら肌のバリア機能をサポートするような使用感を目指しているケースもあります。

また、ビタミンC誘導体やアミノ酸などの整肌成分と組み合わせて、肌のコンディションを整えることを目指している製品も少なくありません。

とはいえ、どの成分が自分に合っているかは、肌質や季節、ライフスタイルによって変わります。

製品を選ぶ際には、ヒアルロン酸だけでなく、どんな成分と組み合わされているかにも注目してみてください。

ヒアルロン酸における肌（スキンケア）への効果とは

スキンケアの一環として、ヒアルロン酸を取り入れる場合、どのような効果を期待できるのでしょうか。

ここからは、ヒアルロン酸における肌への効果について、詳しく解説していきます。

肌のハリや弾力を維持

ヒアルロン酸は、肌のハリや弾力を意識したケアに役立つ保湿成分のひとつです。

ヒアルロン酸は水分を保持する性質があり、うるおいによって肌をふっくらと見せることが期待されるからです。

例えば、洗顔後の乾燥しやすい肌にヒアルロン酸配合の化粧品を使うと、肌表面にうるおいの膜を作り、乾燥から守るサポートになります。

これにより、肌のなめらかさややわらかさを保ちやすくなるとされ、日々の保湿習慣がハリ感のある肌づくりにつながる可能性があります。

乾燥による肌の問題が気になる方にとって、保湿力を意識したケアとして、ヒアルロン酸は心強い存在になるかもしれません。

毛穴の開きを改善

スキンケアでのヒアルロン酸の活用は、毛穴の開きに関わる場合があります。

毛穴の開きは、乾燥や皮脂のバランスの乱れが一因となることが珍しくありません。

ヒアルロン酸を活用することで、肌のうるおいを守り、乾燥によるキメの乱れを防ぐサポートができます。

実際、肌が乾燥すると毛穴が目立ちやすくなるとされており、うるおいを与えることでふっくらとした肌を保てる場合があります。

結果的に、毛穴の目立ちにくい肌の印象を目指せるかもしれません。

ヒアルロン酸を取り入れたスキンケアは、毛穴悩みを根本からケアできるものではありませんが、乾燥対策という観点で見ると、日常的に取り入れたい存在といえます。

肌質を整える

ヒアルロン酸を使用することで期待できるのが、肌質を整える効果です。

肌質を整えるには保湿が基本です。ヒアルロン酸は保湿成分として、乾燥しやすい肌にうるおいを与え、肌をなめらかに整えるスキンケアに活用されています。

肌が十分にうるおっていると、乾燥によるごわつきやテカリが抑えられやすくなるとされているのです。

脂性肌の方でも、しっかりと保湿をすることで皮脂の過剰分泌が落ち着きやすくなる場合があります。

肌質そのものを変えるのは簡単ではありませんが、毎日のケアを通して肌の状態を安定させるためのサポート成分としてヒアルロン酸は有効です。

肌の老化抑制

ヒアルロン酸を取り入れたスキンケアは「乾燥によって肌が老けたように見える」と感じる方に選ばれることがあります。

なぜなら、肌のうるおいを保つことで、乾燥による小ジワや肌のしぼみ感を目立ちにくくするお手入れができるためです。

加齢によって肌の水分保持力が低下しやすくなるといわれていますが、保湿成分を含むスキンケアの継続で、肌をやわらかく、しっとりとした状態に保ちやすくなります。

適切なスキンケアを続けることで、肌の印象が変わる可能性があります。

とはいえ、大前提として、スキンケアだけで老化を完全に防ぐことはできません。

あくまでも、ヒアルロン酸でのスキンケア習慣は、健やかな肌環境を保つためのものであることを覚えておきましょう。

バリア機能の強化

ヒアルロン酸をスキンケアに取り入れることで、肌のバリア機能の強化につながる場合があります。

肌のバリア機能とは、外部の刺激から肌を守り、水分の蒸発を防ぐ役割のことです。

ヒアルロン酸の持つ保湿力は、このバリア機能のサポート成分として注目されています。

そもそも、肌の水分量が不足すると、外的刺激に対して敏感になりやすくなるといわれているのです。

乾燥により赤みやかゆみが起きやすい方は、まずヒアルロン酸で肌のうるおいを補うことから始めるとよいでしょう。

ヒアルロン酸が含まれているスキンケア製品を使うことで、肌表面にうるおいの膜を形成し、乾燥を防ぐサポートになります。

肌トーンを明るい印象にする

肌のトーンを明るく見せたいと感じている方は、くすみの原因となる乾燥やキメの乱れに着目したスキンケアが大切です。

ヒアルロン酸は保湿力で肌のキメを整え、なめらかな印象へ導くサポート成分といえます。

肌がうるおうことで光の反射が均一になり、自然と明るく見える効果が期待できるのです。

仮に、肌が乾燥していると、肌の表面が乱れていて、どんよりとした印象を与えてしまう場合があります。

しかし、ヒアルロン酸配合のスキンケアで保湿すれば、明るい印象に整えることが可能です。

肌のターンオーバーのサポートにつながる

ヒアルロン酸は、肌のターンオーバーに関わることがあります。

肌のターンオーバーとは、肌が生まれ変わるサイクルのことを指し、約28日周期が理想といわれています。

ターンオーバーのサイクルが乱れると、乾燥やくすみ、ごわつきなどが生じてしまう場合があるのです。

ヒアルロン酸は、肌にうるおいを与えて角層の柔軟性を維持し、ターンオーバーをサポートするケアとして選ばれることがあります。

なぜなら、水分不足の肌は代謝が鈍りやすく、古い角質が肌表面にとどまりやすくなるためです。

もし保湿が不十分であれば、スキンケアの浸透も悪くなりやすいものです。

ヒアルロン酸でしっかりとうるおいを与えられれば、スムーズな角質ケアにつながります。

肌の生まれ変わりを整えたい方にとって、保湿重視のケアは基本となるでしょう。

種類別｜ヒアルロン酸の肌への効果について

ここからは、種類別にヒアルロン酸における肌への効果について解説します。

種類ごとにどのような特徴があるのか、以下から見ていきましょう。

化粧水

ヒアルロン酸配合の化粧水は、肌にうるおいを与えたいときに取り入れることの多いスキンケアアイテムです。

ヒアルロン酸を含む化粧水は水分が中心のアイテムであり、肌をしっとりと整える効果が期待できるためです。

例えば、洗顔後すぐにヒアルロン酸入りの化粧水を使うことで、乾燥によるツッパリ感を軽減できます。

とはいえ、化粧水だけでは保湿が不十分な場合もあるため、その後の乳液やクリームと組み合わせて使うことも重要です。

乳液

ヒアルロン酸配合の乳液は、化粧水で与えたうるおいを閉じ込めながら、肌のやわらかさを保つスキンケアアイテムとして活用されることがあります。

乳液には油分と水分の両方が含まれていて、肌の水分蒸発を防ぐことができるからです。

仮に、化粧水だけを使用しても、油分がないとそのまま蒸発してしまいます。

化粧水の後に乳液を使用することで、乾燥しがちな肌をしっとりと整えるお手入れが可能です。

乾燥が気になる季節や、肌のカサつきが気になる方にとって、うるおいを維持するための存在としても便利でしょう。

美容液

ヒアルロン酸配合の美容液は、スキンケアの中でも特に集中的な保湿ケアを意識したいときに選ばれることのあるアイテムです。

美容液は化粧水や乳液よりも成分が濃密で、特定の肌悩みにアプローチする目的で使われることが多いためです。

実際、乾燥で肌がごわつきやすいときに、美容液でうるおいを補給することで、キメの整ったなめらかな肌を目指すケアがしやすくなります。

ヒアルロン酸の中でも、分子の大きさを調整して角層に届きやすく設計されたものを配合した美容液もあるため、自分の肌に合ったタイプを選ぶことがポイントです。

肌の乾燥が進みやすい冬場や、エアコンによる乾燥が気になる方に適した集中ケアアイテムといえるでしょう。

クリーム

ヒアルロン酸入りのクリームは、スキンケアの最後に使用して、肌のうるおいを逃さないようフタをする役割を果たします。

油分の多いクリームは、水分を蒸発しにくくする働きがあり、化粧水や乳液、美容液などで取り入れた水分を維持しやすくします。

また、こっくりとしたテクスチャーであることが多く、乾燥の気になる部分に部分使いするのも効果的です。

肌が乾燥しやすい方や、季節の変わり目で肌がゆらぎやすい方にとって、クリームは安心感のあるアイテムといえるでしょう。

ヒアルロン酸注射

ヒアルロン酸注射は、スキンケアとは異なり、美容クリニックなどで受ける施術です。

ヒアルロン酸注射は美容医療と呼ばれる領域の施術であり、肌に直接ヒアルロン酸を注入します。主な目的は、肌のボリュームを補ったり、輪郭形成を行ったりすることです。

施術内容や効果は個人差が大きく、事前に医師との丁寧なカウンセリングが必要不可欠です。

ただし、医療行為である以上、安全性やリスク、術後の注意点をよく理解したうえで選択することが重要です。

肌への効果を無駄にしない！ヒアルロン酸製品の選び方

ヒアルロン酸製品を選ぶにあたって、何を基準に選べばよいのかわからないと悩む方は少なくありません。

ヒアルロン酸の製品は、使用する目的によって選び方が異なるものの、一般的には以下が基準となることが多いです。

• ヒアルロン酸の濃度は高めの製品を選ぶ
• 肌質に合わせて選ぶ
• 相乗効果が発揮できる成分が含まれた製品を選ぶ
• 季節・環境にマッチした製品を選ぶ

ヒアルロン酸を含むスキンケア製品は、現在数多く存在します。

そのため、「自分の肌にはどのような製品が合っているのか」照らし合わせながら判断することが重要です。

まとめ

今回は、ヒアルロン酸における肌への効果について解説しました。

ヒアルロン酸は、肌のうるおいを保ち、乾燥を防ぐ目的でさまざまなスキンケアアイテムに配合されています。

ヒアルロン酸注射として、クリニックで物理的に製剤を注入し、肌をふっくらとした印象に整えることも可能です。

とはいえ、スキンケアにヒアルロン酸を取り入れる際は、使用感や成分表示をよく確認しましょう。

そのうえで、継続的に自分の肌と向き合いながら丁寧にケアしていくことが大切です。

みずき皮膚科クリニックでは、お肌に悩みや不安を抱えている方へのサポートを提供しています。

カウンセリングを通して、最適な治療の提案ができるため、ぜひ一度お気軽にお問い合わせください。