眉下切開とは

眉下切開(眉下リフト)とは、眉毛のすぐ下の皮膚を丁寧に切除し、まぶたのたるみを整える手術のことです。
上まぶたに余分な皮膚がかぶさって見える場合に、自然な目元の印象を取り戻す目的で行われます。
二重整形のような大きな変化は求めず、ナチュラルな見た目の改善を希望する方に適した施術とされています。

眉下切開はこんな方におすすめ

  • 上まぶたの皮膚のたるみが気になる
  • 目に重たい印象があり、老けて感じる
  • 二重ラインを変えずにまぶたの印象を整えたい
  • 二重整形や眼瞼下垂手術までは望まないが、自然な変化を希望している
  • ナチュラルな若々しさを保ちたい

眉下切開の特徴

眉下切開には、自然な仕上がりや回復のしやすさなど、いくつかの特徴があります。

傷跡が目立ちにくい

切開線は眉毛の下に沿ってデザインされます。
そのため、時間の経過とともに傷跡は周囲になじみやすいとされています。
眉下は影になりやすい部位です。術後数ヶ月で日常生活ではほとんど気付かれにくい仕上がりを目指せます。

自然なまぶたの形を保ちやすい

二重ラインをいじらず、皮膚の余りを丁寧に整えます。
これにより、表情の変化や自然さを重視した仕上がりへと導きます。
筋肉や脂肪の構造を大きく動かさないため、まばたきや表情の動きにも違和感が出にくい点が特徴です。

個々の状態に合わせたデザイン

左右差やまぶたの形に合わせて、切除量や範囲を判断してデザインを行います。
過度な変化を避けることで、顔全体のバランスに調和する自然な調整を目指します。
事前にシミュレーションで眉毛と目の距離(眉間距離)を確認し、より自然な目元の印象になるよう調整し、施術に移る流れです。

ダウンタイムが比較的短い

まぶたの構造を大きく変えないため、社会復帰までの期間が比較的短い傾向にあります。
ダウンタイムには個人差がありますが、1週間前後を目安とするケースが多いです。
腫れや内出血が出ても軽度で済むことが多く、仕事や家事への影響を最小限に抑えやすい点もメリットです。

二重切開・眼瞼下垂手術との目的の違い

まぶたのお悩みには複数の原因があり、二重切開術や眼瞼下垂手術と迷われる方も少なくありません。
それぞれが目指す目的・適応が異なるため、ここで違いを正しく理解しておきましょう。

眉下切開の目的は「余剰皮膚の整理」

眉下切開は、まぶたの余った皮膚を最小限の負担で除去し、目元を自然に若々しく整えることを目的としています。
二重ラインを触らないため、手術後も“元の目元の印象”を大きく変えない点が特徴です。

眼瞼下垂手術の目的は「まぶたを上げる力の改善」

眼瞼下垂手術は、まぶたの開きを悪くしている原因である「挙筋」や「腱膜」の緩みを修復し、まぶたをしっかり開けられるようにする機能的な手術です。
▼眼瞼下垂手術が適している例

  • まぶたが重くて視界が狭い
  • 夕方になると目が開きにくい
  • 額にシワを寄せてまぶたを上げている

眼精疲労や視野の狭さなど、日常生活に支障が出ている場合に眼瞼下垂手術が適応となることがあります。

二重全切開術の目的は「新しい二重ラインを形成する」

二重全切開術は、皮膚・脂肪・筋膜を調整し、くっきりとした二重ラインを形成する施術です。
まぶたのボリューム調整や形の改善を目指すため、美容的なレベルアップを希望する場合に選ばれます。
▼二重全切開術が適している例

  • くっきりとした二重を作りたい
  • 二重幅を広げたい
  • まぶたの脂肪量を調整したい

眉下切開は二重の形を変えませんが、二重切開術は大きな変化を希望する方向けの施術と言えます。

眉下切開の適応・不適応

眉下切開はすべての方に適しているわけではありません。
まぶたの状態や希望する仕上がりによって、手術の適応を慎重に判断します。

適応できるケース

次のような特徴がある方は、比較的適応となりやすい傾向があります。

  • 上まぶたの皮膚にたるみが見られる
  • 二重ラインが皮膚で隠れている
  • 目の開き(まぶたを上げる力)は十分にある
  • ナチュラルな範囲での若返りを希望する方

これらに当てはまる場合、二重ラインを変えずに目元の印象を自然に改善できる可能性があります。

不適応または要検討のケース

以下のいずれかに該当する方は、慎重な判断が必要です。

  • まぶたを上げる筋肉の機能が弱い(眼瞼下垂の疑いがある)
  • 眉毛の形や位置が極端に低い
  • 傷跡が目立ちやすい皮膚質の場合
  • ケロイド体質や皮膚の治癒に影響する持病がある方

これらの状況に該当する場合は、仕上がりへの影響やリスクを考慮し、他の術式をご提案することがあります。
※上記以外にも、診察の結果により不適応と判断される場合があります。

眉下切開の流れ

当院では、眉下切開を安全かつ適切に行うため、カウンセリングから術後のフォローまで丁寧なプロセスを大切にしています。
初めて手術を受ける方にも安心していただけるよう、以下のステップに沿って進めていきます。

①カウンセリング

最初に、まぶたの皮膚の状態、眉毛の位置、目の開きの強さ(挙筋機能)、左右差、骨格バランスなどを総合的に確認します。
上まぶたのたるみ方は個人差が大きいため、患者さまのご希望と解剖学的な特徴を踏まえ、自然な仕上がりを目指す方法をご提案します。

②手術デザイン

カウンセリングで得た情報をもとに、患者さまと鏡を見ながら切開ラインのデザインを決定します。
眉の形・太さ・表情の癖などを確認し、必要以上に皮膚を取り除かないよう切除量をミリ単位で調整します。
デザインは、仕上がりの自然さを大きく左右する工程です。そのため、十分な時間をかけて丁寧に確認します。

③施術前の洗顔(クレンジング)

デザインが決定した後、メイクや皮脂をしっかり落とすために洗顔(クレンジング)を行います。
手術部位を清潔に保つことで、感染リスクを最小限に抑え、麻酔や縫合の精度を高めることができます。
アイメイクをされている場合は、このタイミングでまつげの生え際まで丁寧にオフしていただくようご協力ください。

④局所麻酔

手術前に、切開する範囲に対して極細針で局所麻酔を行います。
麻酔針を刺す「チクッ」とした痛みが心配な方には、笑気麻酔をオプションでご用意しています。
麻酔後は感覚がしっかりと鈍くなるまで数分待ち、痛みが出ない状態を確認してから施術という流れです。

⑤眉下の皮膚切除・止血

デザインに沿って皮膚の余りを丁寧に切除し、必要に応じて薄く伸びた皮下組織を整えます。
筋肉や脂肪には大きく触れないため、まぶたの機能や自然な動きが保たれやすいのが特徴です。
細かい止血によって、出血や腫れを最小限に抑えられるよう徹底します。

⑥傷口の縫合

切開線が眉毛の下に自然に馴染むよう、細い糸で丁寧に縫合します。
傷跡の仕上がりは縫合によって大きく変わるため、皮膚の厚みや張力を見ながら、溝にならないよう均一に寄せて縫い合わせていきます。
デザイン確認から局所麻酔、皮膚の切除、縫合までの施術時間の目安は、おおよそ60分〜90分です。

⑦クーリング

術後は患部を軽く冷却し、腫れを抑えるためのケアを行います。
その後、術後の過ごし方や洗顔・メイクのタイミング、その他注意点などを詳しくご説明します。
ご不安な点があれば、その場で何でもお尋ねください。

⑧抜糸(1週間前後)

術後1週間前後で抜糸を行います。
抜糸後は傷の赤みが徐々に落ち着き、日常生活の範囲であればメイクでカバーしやすくなります。
経過は個人差があり、追加の診察が必要になる場合もあることをご了承ください。

⑨ 術後のフォロー(1〜3ヶ月)

傷跡や腫れの改善具合を確認するため、術後1〜3ヶ月のフォローを推奨しています。
眉毛の動きや左右差などもチェックし、自然な仕上がりに向けたアドバイスを行います。

眉下切開のダウンタイム

眉下切開後は、一定期間の腫れや違和感を伴う場合があります。
適切なケアを行うことで、回復をスムーズに進められます。

ダウンタイムは約1週間

眉下切開のダウンタイムは、おおむね1週間程度です。
症状のピークは手術翌日〜3日目に訪れることが多いです。
なお、完全に落ち着くまでは3〜6ヶ月程度かかることがあります。

主な経過

眉下切開後に起こりやすい経過は次のとおりです。

  • 傷跡(少なくとも1週間は赤みが残る)
  • 腫れ
  • 内出血
  • つっぱり感や違和感
  • 軽度の痛み

抜糸は術後1週間前後で行われます。
その後、経過に合わせて腫れや傷跡が徐々に落ち着いていきます。
痛みは通常軽度で、鎮痛薬でコントロール可能です。

手術後のケア

手術後は次のようなケアを心がけてください。

  • 手術後2日ほどは、タオルやアイスパックで患部を冷却する
  • 翌日から優しく洗顔する
  • 頭を高くして寝る(枕を高めに)
  • 飲酒や刺激物を控える

人と接する仕事をされている方は、術後1週間〜10日間ほどでメイクによるカバーが可能となる場合が多いです。

眉下切開のリスク

眉下切開は比較的負担の少ない施術ですが、手術である以上、いくつかの注意点があります。
当院では術前診察とデザインを丁寧に行い、これらのリスクを最小限に抑えるよう努めています。

眉の位置が下がる可能性

皮膚の切除量が多い場合、眉がわずかに下がって見えることがあります。
当院では、皮膚の伸びや眉の動きまで確認し、必要最小限の切除量に調整することでリスクを抑制しています。

ひきつれ・眉尻のふくらみ(ドッグイア)

皮膚の張り具合や縫合の状態により、術後に軽度のひきつれ感や小さなふくらみが生じることがあります。
この状態は「ドッグイア」と呼ばれ、多くは経過とともに自然に落ち着いていきます。
必要に応じて追加処置も可能なため、過度な心配は要りません。

傷跡の見え方の変化

眉下はもともと傷跡が馴染みやすい部位です。
そのため、加齢による皮膚の変化で、数年後に傷跡がやや見えやすくなる可能性があります。
術後は傷をケアする方法も丁寧にご案内し、経過に合わせてフォローしていきます。

再たるみ

眉下切開後も加齢により皮膚が変化するため、将来的に再びたるみが現れる可能性があります。
これは自然な加齢の範囲ですが、他施術の併用なども含めてアドバイスすることも可能です。

眉下切開に関するQ&A

眉下切開をご検討される際、多くの方が抱かれる疑問や不安について、よくある質問をもとにわかりやすくまとめました。
手術前のイメージづくりにぜひお役立てください。

Q.傷跡は本当に目立ちませんか?

A.眉下のラインに沿って切開するため、傷は時間とともに徐々に馴染み、周囲の皮膚に溶け込んでいきます。
術後まもなくは赤みが残りますが、数ヶ月かけて薄くなり、日常生活で気づかれにくい仕上がりを目指せます。
また、必要に応じて傷跡ケアや内服・外用のサポートも行なっています。

Q.まぶたの形や二重ラインは変わりますか?

A.眉下切開は「余剰皮膚を整える手術」であり、二重ラインには触れません。
そのため、二重の形を変えたくない方・自然なまま改善したい方に向いています。
もともとのまぶたの動きを尊重した治療となるため、表情の違和感も出にくいのが特徴です。

Q.痛みはどれくらいありますか?

A.手術中は局所麻酔でしっかり痛みをコントロールします。
術後の痛みは軽度で、鎮痛薬で十分抑えられる程度です。「強い痛みではなく、突っ張る感じが続く」と表現される方が多い印象です。
局所麻酔を挿入する痛みが不安な方には、笑気麻酔のオプションもご用意しています。

Q.眉下切開の仕上がりはどれくらい持続しますか?

A.余分な皮膚を物理的に取り除くため、長期的に状態を維持しやすい施術です。
ただし、加齢によりまぶたの皮膚は再び変化するため、数年〜十数年単位でたるみが現れることがあります。その場合も、再調整を含めたご提案が可能です。

Q.手術後に違和感があった場合、どうすればいいですか?

A.術後は一定のフォロー期間を設けています。
腫れ・つっぱり感・左右差など気になる点があれば、早めにご相談いただければ改善策をご提案できます。
大きなトラブルにつながるケースは稀ですので、まずはお気軽にご連絡ください。

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