顔のたるみにボルニューマは効果的?切らないたるみ治療法を解説

年齢とともに気になる顔のたるみ。
近年、美容医療によるたるみ治療の中で、ボルニューマが注目されています。
ボルニューマは、メスを使わずに顔のリフトアップ効果が得られる可能性があるため、たるみ治療の中でも人気のある施術方法です。
この記事では、ボルニューマによる顔のたるみへのアプローチと、期待できる効果とメリット、注意点について解説します。
ボルニューマについて正しく理解し、安心して顔のたるみ治療を受けたい方は、参考にしてください。
ボルニューマのたるみ治療で期待できる効果とメリット

ボルニューマは、高周波を用いた次世代の美容医療機器で、真皮層や脂肪層へ熱を届けることで、コラーゲンやエラスチンの生成を促進します。
これにより、ハリやメスを使わずにたるみやしわの改善、毛穴の引き締め、肌のハリ・弾力アップなど幅広い美肌効果が期待できます。
また、冷却・振動機能を備え、痛みやダウンタイムを抑えながら肌の深い部分を加熱できるのも大きな特徴です。
ボルニューマの治療で具体的にどのような効果やメリットが期待できるのか、以下で詳しく解説します。
リフトアップ・小顔などフェイスラインの引き締め効果
ボルニューマは高周波(RF波)を利用して、皮膚の真皮層および脂肪層に熱エネルギーを与えます。
この熱エネルギーにより、コラーゲンの生成が促進され、肌の内側から引き締まるため、たるみやフェイスラインのゆるみ改善が期待できます。
肌の表面に施す治療とは異なり、根本的なリフトアップが期待でき、加齢による変化が気になり始めた方におすすめです。
ボルニューマは、施術直後に軽い引き締め感を得られるだけでなく、2週間から1ヶ月後にはさらなる引き締まりを実感できます。また、効果のピークは3〜6ヶ月と持続性にも優れているのが特徴です。
ハリ・弾力アップと小じわなどの改善が期待できる
ボルニューマは、肌のハリや弾力をアップして、小じわや表情じわなどの改善が期待できるのもメリットです。
高周波の熱エネルギーにより、表皮を傷つけることなく真皮層や脂肪層へじんわりと熱を届け、その刺激によって線維芽細胞が活性化され、コラーゲンやエラスチンの生成が促進されます。
それにより、肌にハリや弾力が戻り、小じわや表情じわが目立ちにくく、ふっくらとした若々しい肌を手に入れられる可能性が高まるでしょう。
コラーゲン生成で肌質の改善が期待できる
ボルニューマは、たるみだけでなく、総合的な肌質の向上を望む方にも適した施術です。
年齢を重ねた肌は、皮脂や天然保湿因子の分泌量低下により、肌のバリア機能が弱まるため、水分を保持しにくくなり、乾燥が進みます。
ボルニューマの施術後は、高周波の熱が加えられた真皮層が回復する過程で、線維芽細胞が刺激されてコラーゲン生成が促進。さらに、血流もよくなることで肌の水分保持力も向上するため、乾燥した肌にうるおいが与えられ、肌質が改善する可能性があります。
肌への負担が少なくダウンタイムが短い
従来の高周波を用いた施術は、パワーが1点に集中したり不均一だったりするため、痛みを伴うのではないかと不安になる方もいるかもしれませんが、ボルニューマは冷却・振動機能や温度センサーが搭載されていて、照射時の痛みや熱さを極力抑えた設計です。
照射時の感覚は「じんわり温かい」「少し熱く感じるけれど、耐えられる程度」と評価されることが多く、敏感肌や施術に不安を感じる方にも向いています。
また、施術後はすぐに洗顔やメイクが可能で、ダウンタイムもほとんどありません。比較的通常通りの生活を送りやすいのも特徴だといえるでしょう。
ナチュラルな仕上がりが期待できる
ボルニューマは劇的な変化ではなく、自然なリフトアップが得意な施術です。大きな腫れや赤みも生じにくい設計で仕上がりもナチュラルなため、施術直後から普段と変わらない生活が送れるでしょう。
また、クリニックによって取り扱っている種類は異なりますが、ボルニューマには部位ごとに適した4つの照射チップがあります。
顔全体だけでなくほうれい線やフェイスライン、まぶたや目元など、細かい部分にも効果的にアプローチできます。
施術直後も生活スタイルを変えずに過ごせるため、自然な印象を保ちたい方、徐々に美しさを高めたい方におすすめです。
ボルニューマの効果を実感する時期と持続する時期

ボルニューマの施術による効果の現れ方や持続期間には個人差がありますが、一般的な目安を知っておくことは重要です。
ボルニューマの効果を実感できる期間、持続期間について以下で詳しく紹介するとともに、効果を長持ちさせるためのポイントも合わせて解説します。
ボルニューマの効果を実感できるまでの期間
ボルニューマは施術直後に軽い肌の引き締まりや効果を実感できる場合もありますが、施術後1〜3ヶ月後頃にピークを感じる方が多いです。
まず、施術直後に感じられるのが、高周波(RF)の熱エネルギーによる『コラーゲン繊維の熱制限』による引き締めです。
施術が終わって鏡を見たときに、フェイスラインがすっきりしたと感じる方もいます。
高周波の熱エネルギーは、肌の真皮層や脂肪層へ直接届けられ、瞬時にコラーゲンが熱変性を起こして縮むことで、施術後すぐに引き締めが実感できる可能性があります。
この作用は施術直後から実感できるケースが多く、その後2週間〜1ヶ月ほどかけて新しいコラーゲンが生成され続けるため、持続的なリフトアップと肌質改善効果が期待できるでしょう。
ただし、効果の感じ方は人それぞれ異なります。施術後すぐに目に見える効果が現れなかった場合も、焦らずに肌の変化をじっくりと待つことが大切です。
ボルニューマの持続期間
ボルニューマの効果持続期間は、個人の肌質や照射パワー、ショット数、施術部位、施術を受けた回数、生活習慣などによって異なりますが、一般的には1回の施術で3〜6ヶ月程度とされています。
新しいコラーゲンやエラスチンが生成されても、加齢とともに少しずつ減少していくため、ボルニューマの効果は時間の経過にともない薄れていきます。
どのくらいの期間効果が続くかは、事前のカウンセリングで確認するとよいでしょう。
たるみ治療でのボルニューマの注意点

多くのメリットがあるボルニューマですが、施術を受ける前には知っておくべき注意点も存在します。
安心してボルニューマの施術に望むために、痛みやリスク、メンテナンスの必要性などを正しく理解しておくことが重要です。
ボルニューマの注意点について、以下で解説します。
定期的なメンテナンスが必要
ボルニューマは1回の施術で劇的な改善を実現するものではなく、持続的なたるみ予防や肌のハリ・弾力を維持するために定期的なメンテナンスが必要です。
ボルニューマによる効果の持続期間は3〜6ヶ月程度が目安です。年齢や肌の状態にもよりますが、効果を維持するためには、一般的に半年に1回程度のペースで施術を受ける必要があります。
また、施術を受ける間隔が長くあきすぎると、コラーゲンやエラスチンの生成サイクルやターンオーバー促進がしづらくなり、リフトアップ効果や肌質改善効果が薄れてしまうため、定期的にメンテナンスを受けることが大切です。
人によっては痛みを感じる場合がある
ボルニューマは高周波を用いた施術の中でも、比較的痛みが少ないとされているため、基本的には麻酔を使用しません。
しかし、痛みの感じ方には個人差があるため、痛みが不安な方に対して麻酔クリームや笑気麻酔などを使用してくれるクリニックや、出力や照射方法を調整してくれるクリニックもあります。
また、痛み以外にも一時的な肌の赤みや腫れ、違和感などが現れる場合もありますが、ほとんどは自然に落ち着いていきます。
痛みが不安な場合は、カウンセリングの際に遠慮なく相談することが大切です。
ボルニューマの施術に向かない人もいる
多くの効果が期待できるボルニューマですが、施術が適さないケースもあります。
以下のような方は、ボルニューマの施術を受けられない可能性があります。
- 妊娠中・授乳中の方
- 施術部位に炎症や傷がある方
- 顔に金属プレートやシリコン、糸などが入っている方
- ケロイド体質の方
- 重度の心臓疾患やペースメーカーを使用している方
- 顔の脂肪が少ない方(顔がこけて見える可能性あり)
上記以外にも、持病や服用中の薬によっては施術ができない場合があります。
カウンセリングでご自身の健康状態を正確に医師に伝えておきましょう。
ボルニューマとHIFUの違い
ボルニューマと同じく、たるみ治療として人気のHIFU(ハイフ)ですが、使用するエネルギーや作用する層などに違いがあります。
それぞれの違いは、以下のとおりです。
ボルニューマ | HIFU | |
使用するエネルギー | 高周波(RF) | 高密度焦点式超音波(HIFU) |
作用する層 | 真皮層〜脂肪層中間 | SMAS筋膜層・真皮層・皮下脂肪層 |
熱の伝わり方 | 広範囲 | ピンポイント |
主な効果 | 肌全体の引き締め、ハリ・弾力アップ | 土台(SMAS筋膜)からのリフトアップ |
得意なお悩み | 頬やほうれい線、口元のたるみ、美肌、小じわ | フェイスライン・顎下・輪郭のリフトアップ |
痛み・刺激 | 少ない/温かさや軽い痛み程度 | やや感じやすい/部位によっては強めの痛み |
ボルニューマとHIFUは、使用するエネルギーとアプローチする層、熱の伝わり方などに明確な違いがあります。
また、痛みや得意な悩み、痛みなども異なるため、両者の違いをきちんと理解してから施術を検討しましょう。
たるみ治療でボルニューマを受ける前に確認しておくべきこと

ボルニューマで満足のいく結果を得るためには、事前の準備と確認が不可欠です。
料金やクリニックの実績、施術の流れなどをあらかじめ把握しておけば、安心して施術当日を迎えることができます。
カウンセリング前にチェックしておきたい4つのポイントを、以下で解説します。
料金相場と継続コストの目安を知っておく
ボルニューマの料金は、ショット数や施術部位、個人の肌状態や治療計画、施術するクリニックなどによって大きく異なります。
自由診療のため、クリニックが独自に価格を設定しているのが一般的です。
ボルニューマの料金相場は、顔全体で60,000〜100,000円程度です。クリニック独自のキャンペーンなどでさらに安く受けられる場合もありますが、逆にショット数が多いプランや部位の追加、他の施術と併用する場合は、200,000円近くかかるケースもあります。
また、ボルニューマの効果を維持するには定期的なメンテナンスが必要なため、1回あたりの料金だけでなく、継続コストを考慮した予算を立てる必要があります。
キャンペーンなどを利用するのも一つの方法ですが、価格だけで選ばず、内容をしっかり確認しておきましょう。
クリニックの症例実績や口コミを参考にする
クリニックを選ぶうえで、症例実績の豊富さは重要な判断材料になります。
多くのクリニックでは、公式サイトやSNSで施術前後の症例写真を公開しています。
自分と似たような年齢や肌悩みの症例を見ることで、施術後のイメージがつきやすくなります。
また、実際に施術を受けた方の口コミも参考になります。
ただし、口コミサイトやSNSの情報は個人の主観的な感想であり、必ずしもすべてが正確とは限りません。
良い点だけでなく、悪い点も含めて複数の情報を比較検討し、総合的に判断する姿勢が大切です。
最終的には、カウンセリングで直接医師の話を聞いてから判断するのがおすすめです。
医師に質問したい項目をまとめておく
カウンセリングは、自分の悩みや希望を伝え、不安や疑問を解消するための重要な時間です。
限られた時間で有意義なカウンセリングにするために、事前に質問したいことをリストアップしておきましょう。
- 自分のたるみはボルニューマに適しているか
- 考えられるリスクと副作用、ダウンタイムの期間
- 施術後の注意点やアフターケア
- 施術の流れや所要時間
- 使用する機器や具体的な料金
上記のように具体的な質問を準備しておけば、聞き忘れを防げて納得の行くクリニック選びにもつながります。
まとめ
この記事では、たるみ治療におけるボルニューマの効果や仕組み、メリット、注意点について解説しました。
ボルニューマを検討する際は、効果とリスクの両方を正しく理解し、信頼できる医療機関でカウンセリングを受けることが大切です。
切らないたるみ治療『ボルニューマ』が気になる方は、一度『みずき皮膚科クリニック』までご相談ください。
日本皮膚科学会に認定された女性の皮膚科専門医が、美容医療の実績に基づいて、たるみの治療法を提案してくれます。
専門医のカウンセリングのもとで、ご自身の悩みに合った施術かどうかを慎重に見極め、賢くボルニューマを活用していきましょう。