糸リフトでほうれい線は消えない?効果や持続性を紹介

ふと鏡を見た際に、「ほうれい線が気になる」「なんだかほうれい線が目立ってきた」と感じる方も少なくありません。
メイクで隠そうとしても、逆にほうれい線が目立ってしまったり、隠しきれなかったりして、実年齢よりも老けて見えてしまう原因になります。
最近では、メスを使わずにリフトアップが叶う『糸リフト』が人気を集めていますが、ほうれい線に効果があるのか不安に感じる声があるのも事実です。
この記事では、糸リフトはほうれい線にどこまで効果があるのか、施術後どのくらい持続するのかなどを徹底解説します。
ほうれい線ができる原因は?

年齢を重ねるにつれて、ほうれい線は目立ちやすくなりますが、その原因は大きく3つあります。
- 肌のコラーゲンやエラスチンの減少によりハリが低下
- 表情筋の衰えやたるみによる皮膚の下垂
- 乾燥や紫外線ダメージによる肌質の悪化
これらの要因に加え、日常的な姿勢のクセや睡眠不足、栄養の偏りも肌老化を加速させる原因になり、結果として口元に深い溝のような線が刻まれやすくなります。
特に、30代後半から40代にかけて、ほうれい線が定着しやすくなるため、早めのケアが重要です。
糸リフトでほうれい線が改善するメカニズム

糸リフトは、特殊なコグ(トゲ)がついた医療用の糸を皮下に挿入し、肌を物理的に引き上げてリフトアップ効果を得られる施術です。
メスを使用しない点や施術時間が短いため、初めて美容施術を受ける方や忙しい方にも人気があります。
糸リフトでたるんだ頬やフェイスラインを引き上げることにより、ほうれい線の溝が浅くなり、目立ちにくくなる効果が期待できます。
さらに、挿入された糸の刺激によってコラーゲン生成が促進され、肌にハリや弾力が生まれる点も特徴です。
糸リフトはほうれい線に効果がないの?

「糸リフトはほうれい線に効果がない」という声もありますが、実際には施術を受けた方が一定の効果を感じています。
ただし、効果の感じ方には個人差があるうえに、ほうれい線の深さや肌の状態、年齢、皮膚のたるみ具合によって結果は変わってきます。
また、糸の挿入位置や本数、施術後のアフターケアも重要な要素です。
糸リフトでしっかりと効果を出すには、経験豊富な医師に相談し、自分に合ったプランを選ぶようにしましょう。
効果がないと言われる理由

主に以下の理由で、糸リフトは効果がないと言われることがあります。
- 糸リフトの本数が足りない
- ほうれい線が深い
- ほうれい線ができやすい
それぞれの内容について、詳しく見ていきます。
糸リフトの本数が足りない
糸リフトでほうれい線をしっかり改善するには、適切な本数の糸を使用することが不可欠です。
本数が少ないとリフトアップ効果が十分に得られず、ほうれい線が目立ったままになることがあるからです。
たとえば、糸の本数は片側3〜5本が一般的な目安ですが、ほうれい線の深さや顔のたるみ具合、輪郭の形によって必要な本数は変わります。
費用を抑えようとして本数を減らしてしまうと、期待していた仕上がりにならない可能性も考えられます。
そのため、施術前にはクリニックのカウンセリングを受け、医師と充分に相談して自分にとって最適な本数を見極めることが大切です。
ほうれい線が深い
ほうれい線が深い方は、糸リフトのみの施術では改善が難しいケースがあります。
なぜなら、深いほうれい線にはたるみだけでなく、生まれ持った骨格や皮下脂肪の減少、筋肉の衰えなど、さまざまな要因が関与しているためです。
例えば、糸で皮膚を引き上げても、ほうれい線ができやすい肌質だったり、ほうれい線が深く目立ちやすい骨格だった場合、根本的な変化は得にくいです。
そのような場合には、ヒアルロン酸注入や脂肪注入など、他の施術と組み合わせることで、より自然な効果が期待できるでしょう。
複合的なアプローチを考えている場合、症例数の多い医師や提案力のある医師に相談するのが賢明です。
ほうれい線ができやすい
ほうれい線ができやすい体質や生活習慣を持つ方は、糸リフトの効果を感じにくいことがあります。
これは、施術の効果を妨げる要因が多いためです。
乾燥肌や紫外線ダメージを受けやすい肌質、睡眠不足や栄養バランスの乱れ、他にも表情のクセなどが挙げられます。
このような要因があると、糸リフト施術の後もシワやたるみが現れやすくなります。
糸リフトの効果を持続させるには、スキンケアの強化や生活習慣の見直しといった日常的なエイジングケアが欠かせません。
また、定期的に糸リフトを行い、リフトアップ効果を継続することで、ほうれい線の改善に役立ってきます。
糸リフトのメリット

糸リフトは、メスを使わずに肌のたるみを引き上げる施術のため、美容医療が初めての方でも挑戦しやすいのが特徴です。
皮膚を切開しない分、傷跡が残る心配が少なく、ダウンタイムも短い傾向にあります。
施術時間も比較的短く済み、日常生活への影響が少ないことから、近年人気が高まっている施術の一つです。
ここでは、そんな糸リフトの具体的なメリットを詳しくご紹介します。
初めての人でも挑戦しやすい
糸リフトは、「美容医療は興味あるけど、手術やメスは怖い」と感じる方でも取り入れやすい施術です。
糸リフトは皮膚を切開せず、専用の糸を皮下に挿入してリフトアップ効果を得る施術法なので、メスを使わずにリフトアップが叶います。
このため、顔に傷が残る心配がなく、美容医療に不安を感じている方でもハードルが低いため、挑戦しやすいと言えます。
また、施術時の痛みも比較的軽度です。もちろん、個人差はありますが、局所麻酔で十分に対応できる程度の痛みで済むため、「痛みに弱い」という方でもチャレンジしやすいでしょう。
美容医療への第一歩として安心して受けられることが、糸リフトの大きな魅力です。
ダウンタイムが少ない
美容医療での気になる点として多く取り上げられるのが、「ダウンタイム」ではないでしょうか。
美容医療ではダウンタイムが発生する場合が多いですが、糸リフトは比較的ダウンタイムが少ないことで知られています。
糸リフトは切開を伴わないため、施術後に大きな腫れや出血が出にくく、数日程度で日常生活に戻れるケースが多いのが特徴です。
場合によっては軽い内出血やむくみが出ることもありますが、メイクで隠せる程度で済むこともあり、スケジュールを調整しやすいという利点があります。
また、忙しくて長期の休みが取れない方にとっても、糸リフトは生活に支障をきたしにくいという点で魅力的です。
仕事や育児で忙しい方でも、美容ケアが短時間でできる施術といえるでしょう。
早い段階で効果を感じやすい
糸リフトは「即効性がある美容医療」としても注目されています。施術直後からフェイスラインがスッキリして、引き上げ効果をすぐに実感しやすいといった声が多いです。
これは、糸に施された「コグ」と呼ばれる突起が皮膚の下で組織をしっかり引き上げ、物理的にリフトアップを行うためです。
また、挿入された糸が肌のコラーゲン生成を促進する働きもあり、時間が経つにつれてハリや弾力が戻ってくるといった美肌効果も期待できます。
「大事なイベント前に少しでも若々しく見せたい」 「気になっていた顔全体のたるみをすぐに引き上げたい」といったさまざまなニーズに応えられるのが、糸リフトの魅力です。
糸リフトのデメリット

魅力が多い糸リフトですが、メリットだけでなく注意すべきデメリットも存在します。
デメリットをしっかりととらえることで、納得して施術に臨めます。
施術を検討する前に、リスクや限界についても正しく理解しておきましょう。
感染症を起こす場合がある
糸リフトは皮膚に糸を挿入する施術であるため、まれに感染症を引き起こすリスクがあります。
挿入口から細菌が侵入したり、施術後のアフターケアが不十分な場合に感染症が起こることがあります。
感染すると、赤みや腫れ痛みが強くなるだけでなく、最悪の場合、糸を除去しなければならないケースもでてくるため、施術を受ける際は、実績のあるクリニックを選ぶことが非常に重要です。
また、施術後は医師の指示に従い、洗顔やメイク、入浴のタイミングをしっかりと守ることが感染予防につながります。
「手軽にできるから」と油断せず、正しい知識を持って臨むことが大切です。
効果が長続きしにくい
糸リフトの効果は即効性がある反面、永続的ではないという点も理解しておきましょう。
使用される糸の多くは溶ける素材(吸収性)でできており、時間とともに体内に吸収されます。そのため、持続期間は約6ヶ月〜1年半ほどが一般的です。
糸の種類や挿入本数、リフトアップの範囲などによっても異なりますが、「一度の施術で半永久的に効果が続く」というわけではありません。
長期的な効果を求めるのであれば、定期的に糸リフトを行う必要があります。
コスト面や通院の手間も含めて、「自分に合っているかどうか」を検討することが大切です。
効果を感じられる糸の本数

糸リフトで効果を実感したい場合には、使用する糸の本数が重要です。
「何本必要なの?」「自分の場合はどうなの?」と気になる方も多いでしょう。
以下で詳しく解説します。
どのくらいの本数で効果が出やすい?
糸リフトは、使用する糸の本数によって効果の現れ方が変わります。
ほうれい線の目立ちを抑えるには、一般的に片側3〜4本、両側で合計6〜8本の糸挿入が目安です。
さらに深いほうれい線やフェイスラインのリフトアップも狙う場合は、片側4〜6本、両側8〜12本挿入し、面をしっかり支えることで、より自然なリフト効果が得られます。
ただし、最適な本数は個々のたるみ具合や仕上がりのイメージによって変わります。
使用する 糸の太さやコグ(突起)の有無、施術部位とあわせて、必ず医師のカウンセリングでプランを決定しましょう。
医師と相談して決めるのが安心
糸リフトの本数を自己判断で決めるのは避けた方が良いでしょう。
理由として、肌のたるみ具合や脂肪の付き方、骨格は人それぞれ違い、その人によって必要な糸の本数が大きく変わるからです。
そのため、信頼できるクリニックでカウンセリングを受け、自分の状態に合った施術プランを医師と相談しながら決めることが大切です。
カウンセリング時には、
- 自分が気になる部位
- 希望する仕上がりのイメージ
- ダウンタイムの許容範囲
- 予算
などを具体的に伝えることで、医師が適切な本数や糸の種類を提案してくれます。
最適な本数で施術を行えば、仕上がりにも満足しやすくなるため、後悔しない美容施術が叶います。
『みずき皮膚科クリニック』は、LINEやWEBで予約が可能です。
「美容クリニックは初めて」「他の方に悩みを聞かれるのは嫌だ」という方のために、診察室は完全個室となっています。
皮膚科専門医である女性医師が対応していますので、初めての方でも安心して施術が受けられます。
糸リフトにかかる費用を抑えるコツ

糸リフトは効果的な美容施術ですが、「できれば費用は抑えたい」と感じる方も多いのではないでしょうか。
ここでは、費用相場やお得に施術を受けるためのポイントを紹介します。
糸リフトの費用相場は1本あたり50,000円前後が目安
糸リフトの費用は、使用する糸の本数や種類、また施術を受けるクリニックによって異なります。一般的な相場は、1本あたり約50,000円前後です。
たとえば片側5本、両側で10本使用した場合、50万円前後の費用がかかる計算になりますが、使用する糸の種類によって価格が異なる場合もあります。
例えば
- 吸収性の糸は、一定の期間で溶けるため、比較的安価であるが、持続力に欠ける
- 非吸収性の糸は、体内に残るため高価であるが、持続性がある。
といったように、それぞれメリット・デメリットがあります。
リフトアップ以外に『美肌効果』を狙った極細のショートスレッドを併用する施術もあり、追加費用が発生することもあるため、施術内容はしっかりと確認しましょう。
モニター制度やキャンペーンを活用する
費用を抑えたい方は、モニター制度やキャンペーンを活用するのも有効です。
多くの美容クリニックでは、新メニュー導入や症例写真の提供を条件に、通常よりも安価に施術を受けられるモニター制度を導入しているところが多くあります。
また、期間限定のキャンペーンやSNSフォロー割引なども活用すれば、1本あたりの単価が大幅に下がることもあります。
ただし、モニターになる場合は写真撮影の有無や施術内容の制限などがある場合も多いため、事前に条件をよく確認しましょう。
クリニックの内容を比較する
同じ糸リフトでも、クリニックごとに価格やサービス内容は異なります。そのため、複数のクリニックの価格を比較・検討することが費用を抑えるポイントです。
また、単に料金を比較するだけでなく、以下のような観点もチェックしましょう。
- 使用する糸の種類
- 医師の実績や技術力
- カウンセリングの丁寧度
- アフターケアの充実度
あまりにも安すぎる施術はリスクも伴うため、『安さ』だけで決めず、コスパの良さや安全性を重視するのが安心です。
糸リフトを行う際の注意点

糸リフトはメスを使わない手軽な施術として人気です。しかし、医療行為である以上、注意すべき点もあります。
施術後は腫れや内出血、皮膚のつっぱり感などの症状が出る場合があり、個人差はありますがダウンタイムが数日間続くことがあります。
また、糸の挿入位置によっては、左右に差が出たり糸が露出したりするトラブルが起こる可能性もゼロではありません。
リスクを抑えるには、丁寧なカウンセリングと経験豊富な医師による施術が不可欠です。
洗顔やメイク、マッサージなどの制限もあるため、施術後の生活についても十分に理解しておくことが大切です。
まとめ
自分の悩みにあった糸リフトを選ぶことで、ほうれい線への効果を高めつつ、費用を抑えることもできます。
まずは、信頼できるクリニックに相談して、自分にあったプランを検討しましょう。
「みずき皮膚科」では、 皮膚科専門医の資格を持つ女性医師が診療しています。
女性医師が丁寧にカウンセリングをしてくれるため、初めて美容医療を行う方はもちろん、クリニックが初めてという方でも、来院しやすいのが魅力の一つです。
「とりあえずカウンセリングを受けてみよう」と思った方は、信頼できる医師にぜひ相談してみてください。